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■これからのアメリカ軍/フォース21
先にも述べたが、東西冷戦終了後大幅な軍縮が行われたが、北朝鮮、ユーゴ、アフリカ諸国など紛争や内戦は後を絶たず、アメリカ軍には少ない兵力でこうした危険地域に一層の効果的な介入を必要とされている。そんな中アメリカ軍は兵器のハイテク化によって規模縮小の問題をクリアせんとしている。なかでもアメリカが打ち出したフォース21計画は陸・海・空・海兵隊に加え多国籍軍をも視野に入れた兵力の統合運用を目指すもので、これまでの各部隊の独立した指揮系統を一手に担う画期的なものである。この計画において重要な事は、それまで独自の情報網を築いてきた各軍の情報の統一と質の向上である。上層部から一平卒までの指揮権の統合、情報の共有は戦況を素早く判断し効果的な攻撃で敵に最大限の損害を与え、味方の犠牲を最小限に留める事になる。この画期的な戦術は偵察衛星や空中早期警戒機などの発達があってこそなせる技であり戦場において適材適所を特化させるものである。小規模の部隊が大規模な敵部隊をうち破るには、それに勝る火力と機動力、情報収集力が必要だが、軍縮により大幅に減った兵員で湾岸戦争のような戦いをするには必須の目標である。 |

■ランドウォーリアシステム
21世紀の歩兵装備として開発が進んでいるのがランドウォーリアシステムである。これは、従来の歩兵装備に情報収集、処理、通信能力と生存性を向上させた次世代歩兵装備の事で、具体的な装備としては、ケプラーヘルメット部に、レーザーレンジファインダー、ナイトヴィジョン、個人通信機などを装備し各情報をヘッドアップディスプレイで認識する事ができるIHASやそれら歩兵個人が得た情報を後方の指揮官が判断する通信機構、またビデオ画像送信やGPS、情報処理端末にキーボード、ディスプレイなどで構成される。これらを運用するための電源は、ボディーアーマーの背部に搭載されるバッテリーで維持する。また生存性向上のために防弾チョッキには、セラミックプレートが挿入され、銃弾から身を守る事が可能になる。銃器には火器管制システムが搭載され、赤外線照射機構や夜間射撃補助システムなどが装備され、目標に正確な射撃を行うことができる。弾薬の携行には、専用のベストやハーネスが用いられ、長時間の作戦から近距離の偵察までをカバーする多機能バックパックが装備される。どんなにハイテク化が進んでも戦闘の基本は拠点の制圧であり、そのためには必ず歩兵が必要
になる。ランドウォーリアシステムは、歩兵の安全を確保すると同時に、情報を共有することによる高度な戦術の遂行を可能にするだろう。 |
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