U.S.ARMY 75th RANGER REGIMENT
■HISTORY
現代のレンジャー部隊創設のはじまりは第二次世界大戦にまでさかのぼる。OSS(戦略事務局)大尉サム・ウィルソンの指揮の元、東南アジア、ビルマのジャングルで日本軍を相手に戦闘を繰り広げた部隊がそれである。彼等は死刑囚や凶悪な囚人で構成され、特赦を条件に自殺同然の任務にあたった。寄せ集めの自殺部隊、囚人を中心に創設された第5307挺進隊通称「メリル・マローダース」である。彼等は熱病やマラリアが猛威を振るう熱帯雨林の中で空中補給だけを頼りに長期間の奇襲、攪乱を繰り返し日本軍を弱体化させることに成功した。戦後すぐに解体されたマローダーズだがベトナム戦争中に各師団に創設されたLRRP(長距離偵察部隊)が75レンジャーとして改編されると、部隊章にマローダーズの「M」を掲げ自らをその正式な血統であると誇示した。75レンジャーは既存のLRRP部隊メンバーを統合するために創設されたがほとんどは75レンジャー単独部隊として活動するのではなく、それぞれの原隊に留まり通常の偵察活動を行ったが中には199歩兵旅団Fチーム偵察中隊のように75レンジャー大隊本隊に吸収される所もあった。レンジャーは志願者制であり多くがベトナム本土の無人島ホアン・トレで3週間の訓練を受け実戦部隊に戻された。高度に訓練されたレンジャーは銃器の扱い、情報収集、偵察、サバイバル、脱出などあらゆる訓練を受けており、全員が空挺隊員としての資格を持っている。即応部隊としてまたMACV-SOGグループなどの人材確保の場としても利用された。ベトナム戦争が終結するとレンジャー部隊はヘリボーンを中心とした機動作戦に主観を置いた軽装備の部隊になっていく。現在では緊急即応部隊として海兵隊に並ぶ戦闘能力を有しているが、アメリカ特殊作戦群US.SOCOMに直轄管理され、デルタフォースやSEALを支援する戦闘部隊になっておりグレナダやパナマ、湾岸戦争でも投入された。現在アメリカ陸軍のレンジャー部隊は、75レンジャー、第一、第二、第三レンジャーを擁している。75レンジャー大隊はフォートベニングに籍を置いている。レンジャー志願者はレンジャースクールを卒業することで空挺、偵察、近接戦闘など高度な技術を学びレンジャーになることができるが、その訓練は厳しく卒業率は低い。デルタフォースやグリーンベレーになるための登竜門とも言えるレンジャー部隊はその高度な作戦能力から多くの特殊作戦をSOCOM指揮下の元行っている。ソマリアのオペレーションタスクフォースレンジャーではデルタフォースと共に特殊作戦を展開。モットーは「Rangers Lead The Way(味方を勝利に導く存在)」
■UNIT
75レンジャー連隊は3個の大隊から構成され、個々の大隊は3個戦闘中隊(小銃)と本部及び本部中隊から構成される。各大隊にには580名の将兵が所属しこの他に平均15%の臨時勤務、レンジャースクール入校者などを抱えている。
第1レンジャー大隊 ジョージア州ハンター陸軍航空基地
第2レンジャー大隊 ワシントン州フォートルイス
第3レンジャー大隊 ジョージア州フォートベニング
■EQUIPMENT
レンジャーは空挺能力を有した軽歩兵であり小火器を使用した近接戦闘を主観に置いている。そのため武装はM16ライフル、M4カービン、グレネードランチャー、M60汎用機関銃、M249分隊支援火器、84mm対戦車砲(RAWS)、60mm迫撃砲、M240G汎用機関銃、Mk19グレネードランチャー、キャリバー50重機関銃、ジャベリン、AT-4、LAWなどが使用される。また唯一の対空兵装としてスティンガー対空ミサイルを使用する。レンジャー部隊は最長で5日程度の兵站を携行するがこれは最低限の装備であり、より長期の作戦などには多くの補給部隊の支援を必要とする。
レンジャーの使用する車両にはRSOV特殊作戦車両と250ccバイクが使用される。RSOVはランドローバーを改造した特殊車両で機動力を活かし敵勢力に致命的な攻撃を加える。