第一夜 絶叫メシンゲンパラダイス


メシンガン(マシガン)それは漢(おとこ)の憧れであり偉大なる殺戮兵器。
西洋文化に影響されやすい日本人は映画ランボーで一瞬にしてマシンガンの虜となった。
映画公開時には渋谷のギャル達はマシンガンの描かれたTシャツを着て、マシンガンの形をしたピアスを耳に提げていた。
男達はこぞってマシンガンを購入しより大きなマシンガンを持っている方が偉いという社会構造までできた。
はい、嘘です
まったくもってそんな話は聞いたことがありません。(自信アリ
でもマシンガンな話はしますよ。
私がはじめてマシンガンを買ったのは今から10数年前の事。当時アサヒというメーカーから出ていた恐怖の無敵ガンであった。
これを入手したのは高校生の頃で、金も無いくせに無理して買ったことと、もうお金が無くて弾なんて買えないから、ばらまけないという虚しさから思わず当時最も安かった1000円で6800発
という恐ろしい容量のBB弾に手を出しました。
ええ出してしまいました。同世代の方々、笑いなさい。笑ってください。
このBB弾は一掴みすればT字型のBB弾が見つかるほどの粗悪品
観葉植物の上に撒く程度しか使い道がないような
地球資源の無駄遣い的商品
であった。
おかげさまでチャンバー内でBB弾は割れジャム!ジャム!!ジャム!!!
このガッデムBB弾を使用したチキンな私のM60は一瞬で病院送りとなりました
思い返せばこの頃から私のマシンガン不幸物語は始まっていたのでしょうか
それから暫くして電動銃が大ブームとなるともはやただのデクでしかないM60は
あっという間にお部屋のオブジェに・・・

その後電動ユーザーになった私は壊れないし高性能な電動神話に絶対の信頼を寄せることになりました
ところがFA-MAS、M16、MP5と色々充実すれば人間、特に日本人の物欲であれば
大型マシンガンを欲するのが自然の成り行き。
某社から発売されることになったM60は私にとって2度目のマシンガンとの出会いになりました。
しかも今回は労働者!資本主義国において最も尊敬されるべき存在の納税者となっての購入です
高価なBB弾を鬼のようにばらまくことができると虎視眈々、私が巻き起こすめくるめくフィールド地獄絵図を想像していました。
考えただけでも楽しいですよね
逃げまどうライフル、SMGユーザー。
追いかける地獄の伝道師&M60!(わ・た・し・)


あぁ最高の光景だ・・・
発売と同時にお金を持ってお店にGO。
そして購入。
ちょっと昔のと比べるとディティールオチするものの電動ってことですべてが許せたあの時代
あるもんですね誰にでも「若い頃って」
次の週の身内ゲームに持っていってさっそくゴザの上に置く
当然周りの仲間は羨望のまなざしで私を見ます
「待ってろよ今にその驚嘆が恐怖に変わるからな」と心の中で思いつつ
「うわぁM60だ。すげー」という声に
「いやぁあんまり大した物じゃないですよ」と言い返す控えめな私
そして運命のゲームが始まる。当然1ゲーム目からM60で出陣
1200発を一気に撃ち尽くす恐怖の弾幕は誰にとっても脅威のはず。
まずは恐怖のスリコミが肝心とスタート直後から鬼のような連射、連射!
「この軟弱野郎(チキン)共!これでも喰らえっ!」そう心で呟きながら
フラッグから走ってきたとみられる遠くの敵に500発程度を撃ちつつ徐々に前進、
しかしそこで最初の事件は起きた。
私の前進に対し反撃する敵、お互いに少しずつ前進し徐々に距離が縮まる
私の弾丸はまだ奴を捕らえない。しかしそれも時間の問題だ。
その時、ふと私の横を高速でかすめる敵のBB弾・・・・あれ??
あれ?あれれ?なんで向こうの弾丸が先に届く?
目標は確かに元愛銃M16A1ならば射程内
しかし私の弾丸は敵の遙か手前で地面に落ちる
おかしい、HOP調整はしたのだ。何故ノーマルばかりのうんこちゃんな友人の弾丸が届くのだ?
「何故だ?!」
「坊やだからさ・・・」
賢明かつ高貴なる読者のみなさんならこう言う事でしょう
しかし気付くのは遅く、私は友人「G(仮名)」のファッ○ンM16の前に敗れ去った
ゲーム後「お前の銃届いて無いぜ」と語る「I」に対し
なんとか体裁を取り繕う軟弱野郎(チキン)な私
「いやぁちょっと撃つのに夢中になりすぎたよ(汗」
言い訳の最中も「こんな馬鹿な!」と思う。
心の中ではすでにこの銃では射程がマルイにかなわないという一つの決断が下されていた
しかしこんな事では挫けない
元々貧乏学生の時分は射程の劣る銃で敵に肉薄し、
スターリングラードのロシア人の様に幾多の戦果をあげてきたじゃないか
なに射程の無さはアンブッシュと接近戦で補えば良いことだ。
「アムロ!うまくやれよ」
今の私はまさにそういう気持ちであった。
そして運命の2ゲーム目は訪れた。開始後今度は遠慮気味に迂回を開始
そしてフィールドの中央まで到達し腰を落とす。
2分ほど経ったであろうか、前方15mの茂みからアンブッシュ側にとっては
これほど美味しい音は無いという「ガサガサ・・・ガサガサ」という音がしてきた。
私は茂みの中で腰を浮かせ目標の頭部が近づいてくるのを待った
なんと相手はまたあのにっくきチーム員G
距離10m、この距離ならいかに飛距離のないM60とて外しはしない
「フフフ かわいかったぞ G でもね・・・」などとハモンさんばりの微笑み
「G」の体が茂みから半分出たところで立ち上がる私
驚愕の「G」!!
今間違いなく奴の心の背景は緑色のウネウネだろう!(ガンダムの背景のやつね)

「喰らえ!鬼の弾幕!!」
同時に引き金をめいいっぱい絞り込む。飛び出すBB弾、慌てる「G」
1発、2発・・・5発!ズギャアアアアアアアア!!
ズギャア?
聞いたこともない悲鳴が機関部から響く。
発射された弾は約7発。射撃が下手な私、一方逃げ足の早い「G」・・・・・
「は、外れた・・・(汗」
うろたえる私に対しM60の故障をIが知ったのはその数秒後
慌てて逃げようとしていた足を止めUターンしてくる「G」
その距離10メートル。
ピストルは間に合わない・・・というかまだガス入れてねぇ(2ゲーム目につき)
その後の光景は
逃げまどう私(M60ユーザー)。
追いかける地獄の伝道師 G(M16)・・・

足の速い「G」から逃げられるはずもなく背中はガッデムイージーなマトに早変わり
違う、何かが違う。しかしこれが現実なのだ
その後壊れたM60はゴザの上に寝っ転がりセーフティーゾーンのオブジェに・・・
M16を持った私はその後華々しい活躍を見せた
しかしその背中は何故か寂しげだったという(G氏談
因みにその後M60は修理に出され、我が家への帰還には約3ヶ月を要した

教訓:銃は見かけによらない