GLOCK
STANDARD SLIDE SERIES
G17/20/21/22/31/37 |
 |
オーストリアの銃器メーカーグロック社が開発したグロックセルフローディングピストルは特異な外観を持つダブルアクションオンリーピストルである。フレーム部に強化プラスチックを採用し、徹底的なスリム化と低コスト化を計っているグロックピストルはコンバットオートピストルの未来の形を反映したものだった。しかしその外見とは裏腹にグロックの評価は各国の軍が催す採用トライアルで実績を残し確固たるものになった。内部構造のシンプルさから当事アメリカ軍などに採用され全盛を極めていたベレッタM92シリーズやSIG社のP226など高価なピストルよりも優れたパフォーマンスを証明した。中でも構造の単純さはパーツコストやピストルの運用コストを気にする軍、特に一般歩兵部隊の注目を一心に浴びる事になり、オーストリア軍や全米のSWATをはじめとする40ヶ国以上の国や軍隊、警察、司法機関で採用されている。グロック社のベースモデルとなったグロックG17はピストル弾薬としてはスタンダードな9x19mm弾を使用し、同じ9mm弾を使用するライバルのSIGよりもコストの面で優れベレッタM92シリーズよりも優れたピストルとなった。構造面ではハンマーレスダブルアクション機構やプラスチックポリマーフレームの採用など斬新な点が多いが、最大の特徴はダブルアクションオートでありながら、マニュアルセーフティやそれに代わるデコッキング機構すらも持たないことである。グロックのセーフティ機構はトリガー部分に装備されたトリガーセーフティでロックされている。この為、熟練した射手で無ければホルスターから引き抜いた際に誤ってトリガーに指をかけて暴発させる危険も指摘されている。しかしこれらの問題を余所にグロックピストルはその後豊富なバリエーション展開を行い、世界各国のユーザーのニーズに応え、現在では最も優れたコンバットセルフローディングピストルの一翼を担うまでに至った。グロックバリエーションにはスタンダードサイズの他にロングスライドモデル、コンパクトモデル、ポケットモデル、セレクティブファイアモデルが存在する。また口径バリエーションも豊富で各モデルに9x19mm、45ACP、357SIG、40S&W、10mmモデルがラインナップされている。
現在は初期モデルから改良を加えポリマーフレームにタクティカルライトをマウントする為のマウントレールを装備した他、グリップにフィンガーチャンネルを装備しより射撃を安定させる加工を施している。バレルとスライドにポートを設けたCスライドモデルも存在する。
グロック社
グロック社は1963年ドイツ人技術者ガストン・グロック氏によってオーストリアのウィーンで設立されたのがその起源である。当初はオーストリア軍に対するマシンガン用ベルトリンク、パラシュートフレアー、ナイフなどを製造していたが、1980年にオーストリア軍の新拳銃トライアルを切っ掛けに全く新しいコンセプトのセルフローディングピストルを研究し、強化プラスチックのフレームと軽量な金属スライドを組み合わせたグロックピストルを完成させた。当時の技術では拳銃のシャーシであるフレームにポリマーマテリアルを使うという発想は革命的であった。しかし金属よりも優れた量産性、コストパフォーマンス、成型能力があるプラスチックポリマーフレームは、グリップのスリム化、装弾数の増加など様々な恩恵をもたらす為、グロック社ではこの難題に取り組み見事に実用化を果たしたのだった。
こうして最初に生まれたグロックG17ピストルはダブルアクションオンリー、ハンマーレスデザインでプラスチックポリマーフレームなど数多くの新要素を持つ新世代のピストルとして世界的に注目を集めることになった。1985年に新会社グロックINCを設立し、オーストリア軍をはじめオーストリア司法組織やノルウェー軍などが採用を決定し、その後アメリカの警察や一般市場などでも絶大な支持を取り付けることに成功。現在では様々なバリエーションを展開している。1988年には生産の拡大の為に香港に第2工場を建設しアジアマーケットにもシェアを拡大している。1992年にはグロック南アメリカをウルグアイに創設。中南米に対するマーケットを強化した。1999年には同社のピストルの販売数は200万挺に達し優れたデザイン、コスト、性能が世界の警察、軍関係者に認められたことを意味している。 |
 |
スタンダードモデル
グロック17は発売後数度に渡りマイナーチェンジを施されフレーム前方下部にフラッシュライトなどを固定するタクティカルマウントを装備しグリップには滑り止めのフィンガーチャンネルを装備するなど進化も続けている。またグロックはモデル17を筆頭にC型と呼ばれる強化スライドモデルがラインナップされている。これはスライドとバレルにポートを設けることで反動を軽減し、正確な射撃を得るためのものである。1980年代後半には45ACPと10mmAUTO弾を使用するモデルも発表されたがこれに対して同社はフレーム及びスライドのデザイン変更を行っておらずその基本デザインの優秀さを示している。1992年にはアメリカで人気が出ていた40S&W弾モデルのグロック22/23を発表している。グロック31に代表される357SIG仕様は1998年にラインナップに加わったモデルである。 |
金属探知器に反応しない?
グロックは登場当初、その特異な外観からテロリストが使う銃として映画などにその姿を現した。密売人から銃を受け取る犯罪者などが、「金属探知器に反応しないプラスチック製の銃」というふれこみで銃を受け取るシーンなどは印象的である。しかし実際には空港など金属探知器の他エックス線探知機を持つ機関、設備に持ち込むことは不可能である。理由は単純で、確かにプラスチックのフレームには反応しないがスライドや内部パーツは金属なのである。また弾丸などの金属部分を考慮しても探知機には反応してしまう。更にX線でもその姿をさらけ出し最新の火薬、爆発物検知装置にも反応する可能性が高い。
しかしグロックはその優れた性能でアメリカのSWATや各国の軍、特殊部隊で採用され、グロックに再び銀幕への復帰をもたらした。悪役の銃、グロックは今度は正義の側たる主人公の使用する銃となった。 |
 |
Cスライドモデル
グロックのほぼ全モデルにラインナップされているCスライドモデルはスライド部分にポートを設けており、反動の軽減を目的に設計されているカスタムスライドモデルである。 |
●グロックピストルバリエーション
| 口径/サイズ |
スタンダード |
コンパクト |
サブコンパクト |
サブコンパクト
スリムライングリップ |
コンペティション
(ロングスライド) |
セレクティブファイア |
| 9x19mm |
G17/G17C |
G19/G19C |
G26 |
--- |
G17L/G34 |
G18/G18C |
| .40S&W |
G22/G22C |
G23/G23C |
G27 |
--- |
G24/G35 |
|
| 10mm AUTO |
G20/G20C |
--- |
G29 |
--- |
--- |
|
| .45GAP |
G37 |
G38 |
G39 |
--- |
--- |
|
| .45ACP |
G21/G21C |
--- |
G30 |
G36 |
--- |
|
| .380 AUTO |
--- |
G25 |
G28 |
--- |
--- |
|
| .357SIG |
G31/G31C |
G32/G32C |
G33 |
--- |
--- |
|
|
| [GUN'S DATA] |
| ■MODEL |
G17/G17C |
|
| ■MANUFACTURER |
GLOCK/AUSTRIA |
|
| ■OVER ALL LENGTH |
186mm |
|
| ■BARREL LENGTH |
114mm |
|
| ■RIFLING |
6 GROOVES RH |
|
| ■WEIGHT |
625g/620g |
|
| ■CARTRIDGE |
9x19mm |
|
| ■FIRING SYSTEM |
DOUBLE ACTION ONLY |
|
| ■FIRING MODE |
SEMI AUTO |
|
| ■MUZZLE VELOCITY |
385m/s |
|
| ■CYCLIC RATE |
---rds/min |
|
| ■MAGAZINE CAPACITY |
17 ROUND BOX |
|
|
| [GUN'S DATA] |
| ■MODEL |
G20/G20C |
|
| ■MANUFACTURER |
GLOCK/AUSTRIA |
|
| ■OVER ALL LENGTH |
193mm |
|
| ■BARREL LENGTH |
117mm |
|
| ■RIFLING |
6 GROOVES RH |
|
| ■WEIGHT |
785g/775g |
|
| ■CARTRIDGE |
10mmAUTO |
|
| ■FIRING SYSTEM |
DOUBLE ACTION ONLY |
|
| ■FIRING MODE |
SEMI AUTO |
|
| ■MUZZLE VELOCITY |
340m/s |
|
| ■CYCLIC RATE |
---rds/min |
|
| ■MAGAZINE CAPACITY |
10/15 ROUND BOX |
|
|
| [GUN'S DATA] |
| ■MODEL |
G21/G21C |
|
| ■MANUFACTURER |
GLOCK/AUSTRIA |
|
| ■OVER ALL LENGTH |
193mm |
|
| ■BARREL LENGTH |
117mm |
|
| ■RIFLING |
6 GROOVES RH |
|
| ■WEIGHT |
785g/775g |
|
| ■CARTRIDGE |
45ACP |
|
| ■FIRING SYSTEM |
DOUBLE ACTION ONLY |
|
| ■FIRING MODE |
SEMI AUTO |
|
| ■MUZZLE VELOCITY |
250m/s |
|
| ■CYCLIC RATE |
---rds/min |
|
| ■MAGAZINE CAPACITY |
15 ROUND BOX |
|
|
| [GUN'S DATA] |
| ■MODEL |
G22/G22C |
|
| ■MANUFACTURER |
GLOCK/AUSTRIA |
|
| ■OVER ALL LENGTH |
186mm |
|
| ■BARREL LENGTH |
118mm |
|
| ■RIFLING |
6 GROOVES RH |
|
| ■WEIGHT |
650g/639g |
|
| ■CARTRIDGE |
.45GAP |
|
| ■FIRING SYSTEM |
DOUBLE ACTION ONLY |
|
| ■FIRING MODE |
SEMI AUTO |
|
| ■MUZZLE VELOCITY |
---m/s |
|
| ■CYCLIC RATE |
---rds/min |
|
| ■MAGAZINE CAPACITY |
15/17 ROUND BOX |
|
|
| [GUN'S DATA] |
| ■MODEL |
G31/G31C |
|
| ■MANUFACTURER |
GLOCK/AUSTRIA |
|
| ■OVER ALL LENGTH |
186mm |
|
| ■BARREL LENGTH |
114mm |
|
| ■RIFLING |
6 GROOVES RH |
|
| ■WEIGHT |
660g/655g |
|
| ■CARTRIDGE |
357SIG |
|
| ■FIRING SYSTEM |
DOUBLE ACTION ONLY |
|
| ■FIRING MODE |
SEMI AUTO |
|
| ■MUZZLE VELOCITY |
380m/s |
|
| ■CYCLIC RATE |
---rds/min |
|
| ■MAGAZINE CAPACITY |
15/17 ROUND BOX |
|
|
| [GUN'S DATA] |
| ■MODEL |
G37 |
|
| ■MANUFACTURER |
GLOCK/AUSTRIA |
|
| ■OVER ALL LENGTH |
186mm |
|
| ■BARREL LENGTH |
114mm |
|
| ■RIFLING |
6 GROOVES RH |
|
| ■WEIGHT |
735g |
|
| ■CARTRIDGE |
45GAP |
|
| ■FIRING SYSTEM |
DOUBLE ACTION ONLY |
|
| ■FIRING MODE |
SEMI AUTO |
|
| ■MUZZLE VELOCITY |
---m/s |
|
| ■CYCLIC RATE |
---rds/min |
|
| ■MAGAZINE CAPACITY |
10 ROUND BOX |
|
|