SMITH & WESSON
Model 10 .38 MILITARY AND POLICE
Model 10 MILITARY&POLICE
ピストルメーカーの老舗、スミスアンドウェッソン社では長年にわたりリボルバーピストルの製造をしているが、戦後のダブルアクションリボルバーの中でもポピュラーなものが1957年にS&W社が採用したモデルナンバーシリーズとして発売されたModel 10ミリタリー&ポリスである。その名の通り、軍隊、警察関係向けに開発されたリボルバーで、同社のフレーム規格で中型リボルバー用フレームのKフレームを採用。4インチのナローバレルタイプをスタンダードとしており、1959年には4インチヘビーバレル搭載モデルも製作されている。当初のM10シリーズはナローバレルで生産されていたが、1959年にはヘビーバレルタイプが制作され、以降ヘビーバレルモデルが一般化する。弾薬は当時の警察向けリボルバーとしては一般的な.380SPECIALで、当時多くのリボルバーピストルが.38スペシャルを使用している。アメリカの警察ではこの他にM36チーフススペシャルやM10を多く支給したが、当時の犯罪者やマフィアなどが使用する火器は大口径、大火力化しており、警察官もそれに対抗し、大口径リボルバーを使用する者が増加していく。M10とその派生シリーズは1997年までに多くの改良を受け、多くのバリエーションが存在する。主な制式採用先にはマサチューセッツ州警察、デトロイト市警、フェニックス市警、ニューヨーク州警察、ボストン市警、イラン、ペルー、NATO軍などがある。M10からの派生モデルとしてはFBIに採用されたM13の他に競技用のM14マスターピース、M15コンバットマスターピースが存在する。
SMITH & WESSON(スミスアンドウエッソン)社
スミス&ウエッソン社(S&W社)はアメリカの銃器産業、特にピストルの分野に於いて最もポピュラーであり最大の企業である。1836年にホレス・スミスとダニエル・B・ウエッソンによってマサチューセッツ州スプリングフィールドに設立された。当時はコルト社のパーカッションピストル(ウォーカー、ドラグーン)が大きなシェアを持っていた。そんな中S&W社が初めて開発したピストルはレバーアクション方式で31口径のS&W Model 1であった。このレバーアクションピストルはマーケットでは大成しなかったもののオリヴァー・ウィンチェスターにその権利とS&W社が売却される。この後ヴォルカニック・リピーティング・アームズを経てレバーアクションM73で大成功を収めるウィンチェスター社になる。ヴォルカニック・リピーティング・アームズにはダニエル・ウエッソンが残留したもののホレス・スミスは事業を退きS&W社は一時その短い生涯を閉じる事になる。
一度は売却され名称を変更されたS&W社であったがダニエル・ウエッソンは研究、開発を続け黒色火薬を使用した22口径リムファイヤーカートリッジを開発。この成果を手にダニエル・ウエッソンは元共同経営者のホレス・スミスと再び起業し、1855年S&W社が再度事業を開始していく。

二度目の産声をあげたスミスアンドウエッソン社(S&W社)はコルト社のリボルバー特許の失効を待ち独自のリボルバーを製造する。1858年には新生S&Wの製品第一号、Model 1 1st Issueが完成した。Model 1シリーズは3rd Issueまで製作され大量販売にも成功したが弾薬の威力不足から軍隊には採用されず、南北戦争でも軍に於いて使用される事はなかった。この為32口径リムファイヤー弾薬を使用するリボルバーモデル2を完成させる。モデル2は初めて軍にも使用されS&W社はその地位を確固たるものとしていく。1869年にはセンターファイヤー方式の44口径リボルバーアメリカンモデルを発売。アメリカンモデルはエジェクターラチェットを装備し銃身を折る事でシリンダー内のカートリッジを排莢可能な画期的モデルであった。
しかし南北戦争が終結していた為に銃の需要は低下しており、S&W社ではアメリカンモデルの改良型をロシアに輸出し、ロシアンモデルとして生産を開始した。一方で1873年にはコルト社リボルバー最大の成功作と言われるコルトシングルアクションアーミー(SAA)が発売され、ウインチェスター社でもレバーアクションライフルM73が発売された。これらは今日でもリバイバルモデルなどが生産され100年を遥に越えて販売される名銃であり、同時代を代表する銃器として映画などのメディア露出も高い。
1874年にはホレス・スミスが会社経営を退いていたが1885年にはS&W社も陸軍の協力を得て45口径シングルアクションリボルバーのスコフィールドを完成させる。
1880年代になるとS&W社ではシングルアクションとダブルアクションの双方を可能にするリボルバーS&WダブルアクションファーストモデルNo1を発売する。ダブルアクションリボルバーの登場以降、射撃速度は早くなり、リボルバーの機構はより早く弾薬を交換、装填できる機構を必要とする。その為に開発されたシステムが現在のリボルバーの弾薬交換にも用いられるスイングアウト方式である。ダブルアクション、スイングアウトなど現代リボルバーの基礎となる技術はこの時代に生まれたがどれも実用面、搭載モデルの発売ではコルト社が先んじておりS&W社は後手に回った。
創業者の一人ダニエル・ウエッソンは1906年にその生涯を終えると会社の経営は2人の息子に託される。この頃にはダブルアクション方式のリボルバーが一般的になっており、S&W社は優れたダブルアクションメカニズムで市場規模を広げた。
M10ミリタリー&ポリス2inchモデル。パックマイヤー製ラバーグリップを装備している。

20世紀のS&W社
20世紀のS&W社は波乱の歴史を刻んでいく事になる。1900年を前後してセルフローディング式のオートマチックピストルの研究開発と実用化が本格化し1911年にはコルト社がジョン・ブローニングを擁して開発した45ACPセミオートマチックM1911が登場しアメリカ軍に採用される。これに対してS&W社も35口径のM35オートマチックピストルを1913年に発表するがコルトM1911の圧倒的な人気の前に見る影もなかった。
1929年の世界恐慌では経営が悪化し銃の販売だけでは会社を維持できずに手錠や洗濯機のパーツなども製造したが、1935年にウインチェスター社と共同開発した357マグナム弾とそれを使用するリボルバーはトンプソンやショットガンで武装したマフィアやギャングへの対抗手段を模索していた警察に強力な武器となり警察、公安機関に大量に購入される。一方で1955年にはかつて苦渋を舐めたセミオートマチックピストルの製造に再び着手し、9mmダブルアクションオートマチックのM39を発売。現在では軍用ピストル、SMGの弾丸としてポピュラーな9mmオートマチック弾であったが、オートマチック、リボルバーに限らず大口径を好むアメリカ人にはこの口径はパワー面で信頼を獲得するに至らず、ハイウェイパトロールに僅かに採用された他にはベトナム戦争でアメリカ軍特殊部隊がサイレンサー装備の暗殺ピストルとして使用する程度であった。この年にはハイパワーリボルバー弾薬の代名詞である44マグナム弾が開発されるが一部で熱狂的な支持はあったものの357マグナムと比べてパワーが強すぎ射手を選ぶ事から僅かなブームに終わり1965年には南米のバンゴールプンタ社に売却される。
この売却後S&W社の経営はさらに悪化していく事になる。S&W社は1971年にM39の改良モデルM59を発売するが、以降リボルバー、オートマチック共に爆発的に製品ラインナップを増やしていく。素材、口径、銃身長などを中心に無尽蔵にバリエーションを増やしモデルナンバーを数字で表記する事も相まって、複雑で分かり難いモデルの銃がガンショップに立ち並び80年代、90年代に見られる拳銃ラインナップを形成していった。不運な事にS&Wの不得手なオートマチックピストルの分野に於いてこの時期ヨーロッパからの攻勢が強まり、ベレッタ、H&K、ワルサー、SIGなどが次々に軍、警察の採用されていく。この結果1984年にリアージーグラー社、1987年にはイギリスのトムキンズ社に買収される。

パフォーマンスセンターの設立
トムキンズ社の傘下に入ったS&W社はこれまでの大量生産により悪化した品質や経営方針を見直し顧客、特にヘビーユーザーに対する要望を満たす為のパフォーマンスセンターを1989年に設立する。パフォーマンスセンターは専属のエンジニアを擁し、既存製品を利用した高品質カスタムガンの製造を手がける他、従来モデルのレストア、チューニングなどを行う組織で、S&W製品をベースに独自の製品開発も行った。パフォーマンスセンターの設立は成功しかつて高品質を謳われたS&W製のリボルバーの他に優れたオートマチックピストルも輩出している。2001年5月にはイギリス資本となっていたS&W社をアメリカ資本のサフティ・ハンマー社が買収しアメリカ企業として帰還を果たすと共にスミス&ウエッソンホールディングとして活動を開始。2003年にはコルト社のガバメントモデル特許失効に伴い開発したSW1911を発売、2004年には50口径という大口径のリボルバーM500を発売した。またロングライフルの分野に於いても積極的で過去にサブマシンガンや狩猟用ライフルを僅かに生産していたのとは大きく異なりローエンフォーサー向けにタクティカルショットガンやオートマチックライフルの開発を開始した。特に目を引くのがコルト社のM4カービンをベースに開発したM&P15シリーズで、ロックリバーアームズやH&K社でも製造されているM4カービンモデルをS&W社が製造、販売している事だ。M&P15は80年代から実績のある同社の非致死兵器、催涙ガス弾、ガスグレネードランチャーなどと共に法執行機関への販売を強化している。S&W社は大量生産による失敗や数々の買収を乗り越えて、現在もアメリカの巨大銃器産業として君臨している。


S&W社と主な銃器の歴史

年代 事象
1836年 サミュエル・コルトが回転式ピストル(リボルバー)を開発
1846年 メキシコ戦争
1852年 ホレス・スミスとダニエル・ウエッソンがマサチューセッツ州スプリングフィールドにスミス&ウエッソン社を創業
1854年 S&W社が最初のレバーアクション拳銃「モデル1」「モデル2」を開発
レバーアクション技術と会社をウインチャー・ウインチェスターに売却。S&W社は社名をヴォルカニック・リピーティング・アームズ・カンパニーに名称を変える。
1855年 コルト社がコルトファイヤーアームズ社として株式会社化
ホレス・スミスとダニエル・ウエッソンがスミス&ウエッソン社を再度創業
1857年 コルト社のリボルバーの特許が失効
1858年 S&Wチップアップ式リボルバー「モデルファーストイシュー」を発売
1860年 S&Wチップアップ式リボルバー「モデルセカンドイシュー」を発売
1861年 南北戦争
1865年 S&Wモデル2発売
1968年 モデル1の改良型モデル1サードイシューを発売
1869年 センターファイアー式リボルバーS&Wアメリカンモデルを発売
1873年 コルト社がリボルバーSAA(シングルアクションアーミー)を発売
ウインチェスター社がレバーアクションライフルM73を発売
1874年 創業者の一人ホレス・スミスが65歳で会社を引退
1875年 スコフィールド大佐と共同開発した45口径スコフィールドリボルバーピストルを発売
1877年 コルト社初のダブルアクションリボルバーライトニング発売
1880年 S&W社初のダブルアクションリボルバー「S&WダブルアクションファーストモデルNo1」を発売
1885年 センターファイアー式リボルバーS&Wアメリカンモデルの改良型ロシアンモデルをロシアに対して販売
1889年 コルト社初のスイングアウト式リボルバーを発売
1896年 S&W初のスイングアウト式リボルバー「ハンドイジェクター」を発売
1906年 ダニエル・ウエッソン死去 後継経営者にウォルター・ウエッソンとジョゼフ・ウエッソン
1913年 S&Wがコルト社のM1911に対抗して初のオートマチックピストルM35を発売。
1929年 世界恐慌により経営が悪化。銃以外に手錠や洗濯機、トイレのパーツなども製造
1935年 S&W社、ウインチェスター社による共同開発で357マグナムが完成。
以降357マグナムリボルバーの販売が増大。
1955年 S&W社357マグナムリボルバーM19を発売コルト社のリボルバーパイソン357マグナムが発売
S&W社44マグナム弾を発表
1956年 S&W社開発の44マグナムを使用する新型DAリボルバーM29を発売
S&W社初のダブルアクションセミオートピストルM39が発売。
S&W社のオートマチックピストルの発売はM35以来43年ぶり
1965年 S&W社、南アメリカのバンゴール・プンタ社に買収される。
1971年 S&W社、M39のダブルカラアム版M59を発売。以降ピストルモデルを大量ラインナップする。
1980年 ヨーロッパ系オートマチックの販売が多くなりシェアを奪われる
1984年 リアージーグラー社に買収される
1986年 S&W社、フォーストマンリトル社に買収される
1987年 S&W社、イギリストムキンズ社の傘下に収まる
1989年 S&W社、パフォーマンスセンターを設立。高品質のカスタムガンの販売を開始。
1992年 レーガン大統領暗殺未遂事件をきっかけに包括的犯罪防止法が作られ銃器産業に大きなダメージを与える
1994年 ポリマーフレームオート「シグマ」発売グロック社に類似品として訴訟される。その後発売を中止
1999年 S&W社、チタンフレーム製のDAリボルバー「エアーライト」を発売
S&W社、ワルサー社P99セミオートピストルのライセンスモデルSW99を発売
2001年 S&W社、アリゾナの銃器パーツメーカーサフティ・ハンマー社に買収され
「スミス&ウエッソン・ホールディング」としてアメリカ資本の会社に戻る。
2003年 S&W社、ガバメントのコピーモデルSW1911を発売
2004年 S&W社、大型リボルバーM500発売
2005年 ポリマーフレームオートピストル「ミリタリーポリス」発売
2006年 AR15カービン(M4)のクローンモデルM&P15を発表


S&Wリボルバーフレーム
S&W社のリボルバーは多種多様に生産されているが、生産サイドでは古くからフレームに規格を設け、そのフレームをベースに適合した弾薬、バレルを組み合わせて製造する方式を採用している。初期の規格は19世紀のものでモデル1〜3までの4種類があり、いずれもチップアップ方式、トップブレイク方式のリボルバーに使用された規格である。シリンダーをリリース可能な現在の形式はハンドイジェクターモデルとして別途規格化され、それぞれアルファベットでIフレーム、JフレームKフレームLフレームNフレームXフレームが存在する。このうちIフレームは現在廃止されている。基本的にJフレームは小型、小口径リボルバー用のフレームとして設計されており、以降アルファベットが進むにつれてフレームが中型〜大型化していく、使用できる弾薬の口径も大型化する。


■Tip-Up and Top-Break Frame

●Model One Frame
主に19世紀に製造されたチップアップ方式またはトップブレイク方式のリボルバーに使用されたフレーム。フレームはスモールサイズ向けで現在は製造されていない。22口径7発装填のリボルバーとして生産された。

●Model One and a Half Frame
ミディアム、スモールクラス向けのリボルバーフレームとして開発されたフレームでModel Oneよりもサイズの大きなリボルバーフレームとなっている。チップアップ、トップブレイク用で装弾数は5発。現在は製造されていない。

●Model Two Frame
チップアップ方式のリボルバーに使用されたフレームで現在は生産されていない。中型リボルバー用のフレームで32口径チップアップ(装弾数6)、38口径トップブレイク(装弾数5)などに使用された。

●Model Three Frame
Model Oneシリーズで最大のフレームとして設計された。44口径トップブレイクリボルバー(装弾数6)などに採用された。

■Hand Ejectors


●Iフレーム
Iフレームはごく初期のハンドイジェクターリボルバーの規格として使用された。フレームはスモールサイズ、小口径向けでリーフタイプのメインスプリングを採用していた。改良型Iフレーム(Improved I Frame)ではコイル方式のメインスプリングを採用している。32口径リボルバーのM31レギュレーションポリス、M34などがIフレームモデルとして生産された。Iフレームは生産終了後、Jフレームが後継フレームとなる。

●Mフレーム
超小型リボルバー用のフレームとしてごく短期間製造されたフレーム。最初期のレディスミス用として設計された。

●Jフレーム
JフレームはIフレームに代わってS&W社のスモールサイズリボルバーのフレームとして開発された規格である。32口径から38口径の弾薬の使用を想定して設計されており、軽量でコストパフォーマンスに優れ、警察、ホームディフェンス向けとして多数販売されている。1995年には耐久性を向上させ357マグナム弾を射撃可能にしたJ Magnum Frameを開発し1997年には全てのJフレームリボルバーがJ Magnum Frameとして生産されている。M34、M36/M60チーフススペシャル、M36LSレディスミス、M37エアーライト、M40/M640レモンスクイザー、M49/649ボディガード、M38などが代表的モデルで女性へのセールスを意識したモデルや秘匿性などを重視したセキュリティ向けモデルも多い。

●Kフレーム
Jフレームよりも大きい中型サイズのフレーム。38口径前後の弾薬を使用する為に設計されており、6インチクラスの銃身を持つ大型リボルバーも生産されている。357マグナム弾を使用するリボルバーとして発売されたM19コンバットマグナムはマグナム弾を射撃できる軽量リボルバーとして軍、警察関係者に特に人気が高かった。KフレームはS&W社のマーケットの主力モデルでもあり、携行性と使用できる弾薬威力の高さを両立したバランスのとれたフレームで、販売以来多数の傑作リボルバーを生み出している。代表的なモデルとしてはM10/M64ミリタリー&ポリス、M13/M65 FBIスペシャル、M14/K-38マスターピース、M16/K-32マスターピース、M17/K-22マスターピース、M19/M66コンバットマグナム、M15/M67コンバットマスターピース、M18/K-22コンバットマスターピースなどが存在する。

●Lフレーム
Nフレームは357マグナムなどの大口径弾薬の使用を想定しており堅牢で信頼性も高かったが、マグナム弾の使用を熱望する警察組織が使うには重く、コストもかかり不適合なサイズであった。そこでS&W社は中型フレームとして警察に人気のあるKフレームに357マグナム弾を装填可能にしたM19を発売したが初期のKフレームは耐久性に問題があり破損事故なども起こした。そこでS&W社ではM19をベースにNフレームとKフレームの中間の性質を持つLフレームを開発し、マグナム弾用フレームとして商品展開をした。Lフレームは耐久性と携行性を両立したフレームとしてマーケットで成功し、同社最高のフレームとして認識されている。M586、M686、M686Plus、M520、M386PDなどがLフレームモデルとして存在する。

●Nフレーム
NフレームはS&W社の生産するリボルバーフレームで、主に大口径弾を使用する大型リボルバー向けに設計されている。1935年に357マグナム弾を使用する初めてのリボルバーとして設計されたM27に使用され、以降44マグナム弾に至るまでの大口径弾のフレームとしてS&Wのフラッグシップに君臨してきた。シリンダー、フレーム共に大柄で常時携行する警察官には向かないサイズとされている。一方でハンティングや山岳パトロールの隊員など大型動物との遭遇を想定する場面に於いては使用されている。2000年以降にはNフレームを超える超大型のXフレームが発売されているがこちらは実用性が低く、実質的なフラッグシップフレームとしてはやはりNフレームがシェアを圧倒している。NフレームモデルにはM20、M22(M1917)、M27/M627、M28ハイウェイパトロールマン、M29/M629、M57/657、M58、M325PD、M625などが存在する。

●Xフレーム
90年代以降に各社が販売した460口径以上の超大口径リボルバーに対抗しS&W社が開発した超大型リボルバー用フレーム。.460口径、.500口径などの弾薬を射出する為に銃身は8〜10インチがスタンダードとなり重量も機種によっては2キロを超える。実用性は皆無で、連続射撃も困難な事からスポーツ射撃やハンティングなど限定された目的に限られる。M460XVR、M500などが代表的なモデルであるが、弾薬が高価な点や、あまりにも実用性が低い点からマーケットでは一部の大口径リボルバー愛好家にのみ支持されている。

●ステンレスフレーム
ハンドイジェクターの各フレームはスチール製であるが、一部のモデルにはステンレスモデルが存在し、S&W社ではファクトリー規格としてステンレス製のJフレームをEフレーム、ステンレス製のKフレームをFフレーム、LフレームをHフレーム、NフレームをGフレームとして製造管理している。
フレーム(スチール) ステンレス
Jフレーム Eフレーム
Kフレーム Fフレーム
Lフレーム Hフレーム
Nフレーム Gフレーム

[GUN'S DATA]
■MODEL M10 MILITARY POLICE
■MANUFACTURER SMITH & WESSON
■OVER ALL LENGTH 194mm
■BARREL LENGTH 3inch
■RIFLING 6 GROOVES RH
■WEIGHT 630g
■CARTRIDGE 38SPECIAL
■FIRING SYSTEM SINGLE ACTION
DOUBLE ACTION
■FIRING MODE SINGLE SHOT
■MUZZLE VELOCITY 265m/s
■CYCLIC RATE ---rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 6 ROUND REVOLVER

[GUN'S DATA]
■MODEL M13 FBI SPECIAL
■MANUFACTURER SMITH & WESSON
■OVER ALL LENGTH 202mm
■BARREL LENGTH 3inch
■RIFLING 6 GROOVES RH
■WEIGHT 894g
■CARTRIDGE 357MAGNUM
■FIRING SYSTEM SINGLE ACTION
DOUBLE ACTION
■FIRING MODE SINGLE SHOT
■MUZZLE VELOCITY 370m/s
■CYCLIC RATE ---rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 6 ROUND REVOLVER