COLT
M4/M4A1 CARBINE
アメリカ軍の制式採用カービンであるM4は第二次世界大戦中に使用されたM1カービンやM2/M3カービン同様、カービン銃として採用されたライフルである。ベトナム戦争中から採用されていたXM177シリーズなどは米軍ではSMGと呼称しており、カービンとしての制式採用はこのM4が4番目となる事から「M4」の名称が付けられた。M4はM16A2シリーズのカービンモデルとして1984年からペンタゴンの要請を受けたコルト社が開発を担当。1986年には最初に作られたプロトタイプのXM4約40挺がARDC(陸軍開発センター)に納入された。XM4はM727カービンをベースに開発が進み、92年には同カービンに対応するM203グレネードランチャーを設計、1992年には89年から行ってきた特殊部隊向けのCQBカービンプロジェクトSOSTを引き継ぎ、SOPMODプロジェクトを開始。1994年8月にはM4/M4A1カービンとして制式化される。初期に納入されたM4はフラットトップレシーバーを持たなかったが、後にアッパーレシーバーとキャリーハンドルを支給し以降のロットではフラットトップレシーバーが標準化される。
M4カービンは脱着式のキャリングハンドルの下にスコープを搭載するMIL-STD M1913ピカティニィマウントレールを持っているのが大きな特徴である。M16A2同様M855(SS109)を利用したライフルであるM4は他のM16A2シリーズに近い射程を持ち、あらゆる状況、任務に対応できる多目的性も備えていた。コルト社ではM16A2をはじめとする一連の新型M16をエンハンスドライフル(強化ライフル)と呼称し、更なるバリエーション展開を目指している。M4は陸軍を中心に採用されたセミ/3バーストファイヤリングモデルであり、特殊部隊を管理する軍組織US SOCOM(スペシャル・オペレーション・コマンド)はM4のフルオートマチックモデルであるM4A1を採用。この他にCQB向けの11.5インチバレルを持つM4コマンドー(M933)を採用している。M4は主に前戦指揮官や車両搭乗員、空挺部隊などに支給され、M4A1はSEALSをはじめとする特殊部隊に支給されている。特殊部隊向けのM4A1にはRISとよばれるモジュラーウェポンシステムを装備しているタイプがあり任務への適応性をより高くしている。
1998年にはアメリカ陸軍でM16A2ライフルを段階的にレールインターフェースシステム装備のM4カービン(M4E2として認知されていたモデル)に変更していく事を発表。空挺部隊などのエリート部隊を中心に転換を推進し同時にSOPMOD用のアクセサリーも採用している。2001年のアフガン戦争、2003年のイラク戦争では最新鋭の光学機器を装備したM4カービンが特殊部隊、海兵隊、陸軍部隊などに使用されている。
M4シリーズの主な特徴はアブダビカービンでも採用されているM203装着用の銃身(ステップドバレル)と強化型ハンドガード、4段階可変のリトラクタブルストックなどである。ハンドガードは放熱効果を考慮しエアホールを6個から7個に増加、従来のラウンドハンドガードの2倍の放熱効率を実現している。またM203装着時にもスリングを装着可能にするために、サイドスリングアダプターを側面に装備している。一番特徴的なのは脱着式のキャリングハンドルで、パージ後に現れるMIL-STD 1913ピカティニィレールはあらゆる照準器をレシーバーとバレルに対してフラットに装着できる優れたシステムである。主に夜間暗視装置(ナイトビジョン)、光学スコープなどが装備される。
M727と同様のステップドバレル(Stepped Barrel)デザインを採用。M203グレネードランチャーを装着可能になっており特殊部隊の使用を十分に考慮している。
キャリングハンドルがパージ可能でフレーム上部にM1913マウントレールを備えている。
ストックはM16カービンで使用された3段階可変から4段階可変調整方式に変更。ストック本体にも5箇所の補強を追加。
マウントベースにスコープを装着した状態。フラットトップレシーバーは従来のキャリーハンドル上に設置するスコープよりも銃身に近い位置で光学装備を固定可能な事から近距離、遠距離双方で優れた命中精度を維持できる。

COLT NEW STYLE M4
コルト社が2000年7月頃から生産しているM4カービン。改良型の6ポジションストックを装備している。またストックのポジションは従来の4ポジション可変から6ポジション可変になっている。
M4カービンシリーズ
モデル バレル(inch) リアサイト ストック ファイヤリングモード 備考
M979 14.5ステップド デタッチャブル 4/6ポジション フル M4A1
M977 14.5ステップド デタッチャブル 4/6ポジション バースト M4
M933 11.5 デタッチャブル 4/6ポジション フル M4コマンドー
M935 11.5 デタッチャブル 4/6ポジション バースト コマンドーモデル
CQB-R 10.3 デタッチャブル 4/6ポジション フル アッパーレシーバー


COLT M4/M4A1 CARBINE
with M203 GRENADE LAUNCHER
M4カービンは特殊部隊向けアサルトライフルとして開発が進んだ。M727/XM4でも採用されていたステップドバレルにはM203グレネードランチャーを装着可能になっている。
M203は400m以上の射程を持つ40mmグレネード弾を射出可能でベトナム戦争以降アメリカ軍歩兵の火力増強に寄与している。
M4カービンにエイムポイント社のコンプM近接照準器とM203グレネードを装着したモデル。90年代中期〜後期にはアメリカ軍一般部隊でもこうしたモデルが使用された。
1998年アメリカ陸軍は特殊部隊向けSOPMOD M4に装備されているレールインターフェースシステムと同様のKAC社製MWS(モジュラーウェポンシステム)及びアクセサリーの支給を一般部隊にも行う事を決定。M4E2として主力小銃のM16A2と順次交代されていく事となった。写真は98年以降に見られるRAS装備モデル。

[GUN'S DATA]
■MODEL M4 CARBINE
■MANUFACTURER COLT/USA
■OVER ALL LENGTH 760/840mm
■BARREL LENGTH 370mm
■RIFLING 6 GROOVES RH
■WEIGHT 3480g
■CARTRIDGE 5.56x45mm(SS109)
■FIRING SYSTEM GAS DIRECT PRESSURE
■FIRING MODE SEMI/3BURST
■MUZZLE VELOCITY 921m/s
■CYCLIC RATE 800rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 30 ROUND BOX
20 ROUND BOX

[GUN'S DATA]
■MODEL M4A1 CARBINE
■MANUFACTURER COLT/USA
■OVER ALL LENGTH 760/840mm
■BARREL LENGTH 370mm
■RIFLING 6 GROOVES RH
■WEIGHT 3480g
■CARTRIDGE 5.56x45mm(SS109)
■FIRING SYSTEM GAS DIRECT PRESSURE
■FIRING MODE SEMI/FULL
■MUZZLE VELOCITY 921m/s
■CYCLIC RATE 800rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 30 ROUND BOX
20 ROUND BOX