RUSSIA
MOSIN-NAGANT M1891/30
INFANTRY RIFLE
M1891/30ライフル
モシンナガンM1891ライフル
モシンナガンM1891は1880年代の帝政ロシア時代にロシア軍に制式採用された連発式ボルトアクションライフルである。当時のロシア軍は旧式のベルダンライフルに代わる新型の歩兵用ライフルを探していた。当時ベルギーの銃器製造会社Fabrique d'armes Emile et Leon Nagantではエミール・ナガンとレオン・ナガンのナガン兄弟によって多くの銃器が製作されていた。ロシアではこのナガン兄弟の製作したライフルに注目し、同時期に帝政ロシア軍士官のセルゲイ・イヴァノビッチ・モシン少佐(後に大佐)が設計していたライフルと組み合わせたライフルの採用を決定した。完成したライフルはモシンナガンM1891ライフル:Russkaya 3-lineinaye Vintovka obrazets 1891g(ロシア3ラインライフル1891年型)と呼称された。
モシンナガンM1891はロシア初の無煙火薬を使用したボルトアクションライフルで口径は7.62x54mmRでこの後100年以上経過した21世紀現在まで使用が続く高性能弾薬となっている。モシンナガンM1981は当時のロシアの技術では量産が困難で、フランスのシャーテルロー造兵廠で生産が行われた。M1891にはソケット式のニードルバヨネットが装着可能で銃身下部にはクリーニングロッドが装備されていた。バリエーションモデルとして騎兵向けにドラグーンモデルという短銃身モデルも製造された。
1908年には照準器の単位をロシア独自の尺度であるアルシンからメートル法に改め口径寸法もラインからメートル法に変更され、7.62mmと呼称される。1910年にはさらに銃身の短いカービンが制式となり支給を開始した。M1891ライフルは1900年の北清事変、1904年の日露戦争で使用され、その後弾薬に改良が加えられた。
1917年のロシア革命や1918年以降のロシア革命に端を発する一連の内戦でも使用される。この頃には国産化されたモシンナガンM1981が大量に生産された。生産は主にツーラ造兵廠、イジェマッシ造兵廠、セストロイェトスク造兵廠で行われている。これら国営造兵廠はこの後もロシア、ソ連軍のライフルを製造しAK47、AK74、AN97などを製造する。
第一次世界大戦までに大量生産を行ったM1981であったがロシア国内だけでは生産が追いつかず最終的にスイスのSIG社にも製造を依頼。1914年の第一次世界大戦では小火器が不足し、アメリカのレミントン社で90万梃、ニューイングランド・ウェスティングハウス社で76万梃が生産されロシアに送られた。

モシンナガンM1891/30ライフル
1930年、ソビエトでは長く使用が続いたモシンナガンM1891ライフルに改良を施す事を決定する。主な改良点は全長の短縮で、当時のライフルの中でも一際全長が長かったM1891は第一次世界大戦の塹壕戦で狭い塹壕内での戦闘で致命的な弱点を曝した。各国が自国ライフルの全長を短縮していく中でモシンナガンM1891も短縮化の改良を受け、改良型のM1891/30として制式採用される。M1891/30は照準装置をタンジェント型に変更し、より正確な照準を可能にした。またボルトや機関部に改良を施し生産性を向上させている。M1891/30は第二次世界大戦でソ連赤軍の主力小銃として大量に使用された。特にスコープを搭載した狙撃用のM1981/30はスターリングラードなどの市街戦で枢軸軍に打撃を与えた。この狙撃モデルは第二次世界大戦後も多くの地域で使用され、ソ連軍でもドラグノフ狙撃ライフル登場まで使用が続いた。1891/30には全長を更に短縮したカービンモデルのM1938とM1938にニードルバヨネットを装備したM1944が製作された。
M1891/30はソ連軍の他に、フィンランド軍、ポーランド軍でも使用され、枢軸軍でも鹵獲火器として大量に使用した。枢軸軍での呼称はM1891がGew252(r)、M1891/30がGew254(r)として使用された。朝鮮戦争では中国軍と北朝鮮軍が大量に使用している。
第二次世界大戦後ソ連軍では他国と同様に急速な歩兵用火器のセルフローディング化、アサルトライフル化が進んだことから、M1891/30は狙撃モデルを除き第二線火器となり、アジア、アフリカ、東欧の共産国への支援物資として大量に送り込まれることになる。モシンナガンM1891/30は20世紀に最も多く生産されたボルトアクションライフルとなり、現在も世界の紛争地帯でテロリストや武装勢力、ゲリラが使用を続けている。
モシンナガンM1891/30。M1891の全長を短縮し生産性の向上を図ったモデルで、オリジナルのM1891と共に完成から半世紀以上に渡って帝政ロシア、ソ連軍の基幹ライフルの座にいた。アメリカ軍やイギリス軍が第一次、第二次世界大戦で使用したスプリングフィールドM1903やエンフィールドライフルよりも全長は長いものの、7.62x54Rという優れた弾薬と長い銃身から優れた命中精度を発揮し狙撃銃としても威力を発揮した。
30型から採用されたタンジェントリアサイトはカラシニコフライフルでも同じスタイルのものが採用されている。
フロントサイトを利用して固定するニードルバヨネット。全長が長いモシンナガンM1891/30は格闘戦の際に優位に機能するが、市街地や塹壕では不利になった。
[GUN'S DATA]
■MODEL M1891
■MANUFACTURER CHATELLERAUT ARMS FACTORY/FRANCE
RUSSIAN STATE ARMS FACTORY IZHEVSK/RUSSIA
RUSSIAN STATE ARMS FACTORY TULA/RUSSIA
REMINGTON/USA
WESTINGHOUSE/USA
SIG/SWISS.
■OVER ALL LENGTH 1303mm
■BARREL LENGTH 803mm
■RIFLING 4 GROOVES RH
■WEIGHT 4370g
■CARTRIDGE 7.62mmx54R
■FIRING SYSTEM BOLT ACTION
■FIRING MODE SINGLE SHOT
■MUZZLE VELOCITY 605m/s
■CYCLIC RATE ---rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 5 ROUND FIX
[GUN'S DATA]
■MODEL M1891/30
■MANUFACTURER U.S.S.R. NATIONAL ARMORY/U.S.S.R.
■OVER ALL LENGTH 1232mm
■BARREL LENGTH 729mm
■RIFLING 4 GROOVES RH
■WEIGHT 3957g
■CARTRIDGE 7.62mmx54R
■FIRING SYSTEM BOLT ACTION
■FIRING MODE SINGLE SHOT
■MUZZLE VELOCITY 805m/s
■CYCLIC RATE ---rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 5 ROUND FIX
[GUN'S DATA]
■MODEL M1891Dragoon
■MANUFACTURER CHATELLERAUT ARMS FACTORY/FRANCE
RUSSIAN STATE ARMS FACTORY IZHEVSK/RUSSIA
RUSSIAN STATE ARMS FACTORY TULA/RUSSIA
REMINGTON/USA
WESTINGHOUSE/USA.
SIG/SWISS
■OVER ALL LENGTH 1235mm
■BARREL LENGTH 760mm
■RIFLING 4 GROOVES RH
■WEIGHT 4370g
■CARTRIDGE 7.62mmx54R
■FIRING SYSTEM BOLT ACTION
■FIRING MODE SINGLE SHOT
■MUZZLE VELOCITY 600m/s
■CYCLIC RATE ---rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 5 ROUND FIX
[GUN'S DATA]
■MODEL M1891/30
1938 CARBINE
■MANUFACTURER U.S.S.R. NATIONAL ARMORY/U.S.S.R.
■OVER ALL LENGTH 1020mm
■BARREL LENGTH 510mm
■RIFLING 4 GROOVES RH
■WEIGHT 3450g
■CARTRIDGE 7.62mmx54R
■FIRING SYSTEM BOLT ACTION
■FIRING MODE SINGLE SHOT
■MUZZLE VELOCITY 785m/s
■CYCLIC RATE ---rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 5 ROUND FIX
[GUN'S DATA]
■MODEL M1891/07 CARBINE
■MANUFACTURER CHATELLERAUT ARMS FACTORY/FRANCE
RUSSIAN STATE ARMS FACTORY IZHEVSK/RUSSIA
RUSSIAN STATE ARMS FACTORY TULA/RUSSIA
REMINGTON/USA
WESTINGHOUSE/USA.
SIG/SWISS
■OVER ALL LENGTH 1020mm
■BARREL LENGTH 510mm
■RIFLING 4 GROOVES RH
■WEIGHT 3400g
■CARTRIDGE 7.62mmx54R
■FIRING SYSTEM BOLT ACTION
■FIRING MODE SINGLE SHOT
■MUZZLE VELOCITY 550m/s
■CYCLIC RATE ---rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 5 ROUND FIX
[GUN'S DATA]
■MODEL M1891/30
1944 CARBINE
■MANUFACTURER U.S.S.R. NATIONAL ARMORY/U.S.S.R.
■OVER ALL LENGTH 1020mm
■BARREL LENGTH 510mm
■RIFLING 4 GROOVES RH
■WEIGHT 4040g
■CARTRIDGE 7.62mmx54R
■FIRING SYSTEM BOLT ACTION
■FIRING MODE SINGLE SHOT
■MUZZLE VELOCITY 785m/s
■CYCLIC RATE ---rds/min
■MAGAZINE CAPACITY 5 ROUND FIX