BAYONET
U.S. MILITARY ISSUE
BAYONET(銃剣)
銃剣は17世紀のフランスで誕生した兵器である。銃の前方に短剣を固定し戦闘を行うこの戦術はマスケットライフルを使用していた当時は画期的な戦術であった。それまで騎馬や歩兵に混在して配置されていた銃兵(銃を扱う訓練を受けた歩兵)が射撃後に騎馬隊などの突撃を受け四散、組織崩壊を起こしていた。この突撃はマスケットライフルの次弾装填の隙を見て行われていた為、銃兵は攻撃を受け止める有効な手段を持たず随伴する歩兵へ騎兵の保護を必要としていた。銃剣の登場により長いライフルの先に槍のような近接防御兵器を装備した銃兵はその後の銃の普及に従い歩兵戦術には無くてはならない兵器として組み込まれていく。歩兵の戦術はこれ以降、遠距離(塹壕、拠点、陣地)からの射撃、砲撃戦、騎兵、及び歩兵による突撃、敵陣への突入(塹壕戦)という流れに沿って展開していく。近代戦でも敵陣攻略の際には機関銃による掃射、歩兵部隊の接近射撃、さらに接近し銃剣突撃という戦術が残されている。この戦術は第二次大戦以降戦術、戦略の変化と共に実施機会は減少しているがベトナム戦争では夜間の接近戦などで銃剣戦闘が実施されている。また市街戦では突発的、予想外の位置から敵が出現する可能性が大きく大規模な白兵戦になる可能性は薄いものの銃剣が必要になる場面も多い。アメリカ軍を始めほぼすべての近代軍隊が未だに銃剣及び銃剣を装着可能な小火器を使用しており今後も使用は続くと考えられている。なお銃剣は誕生当時は40〜60cmまたはそれ以上の長さの物が使用されていたが60年代にアサルトライフルの思想と配備が始まるとその必要性が薄れ全長が短縮化されている。現在では30cm前後の物が標準的なサイズとされている。
M7 BAYONET
アメリカ軍の正式採用ライフルM16A1用に開発された銃剣がM7バヨネット。M14などで使っていたM6バヨネットとほぼ同等の能力で、一般的な銃剣のスタイル。銃剣として使用することにのみ開発されたために斬る能力はあまり優れず、突き刺す専門である。
M9 MPBS
MULTI PURPOSE BAYONET SYSTEM
M9MPBS(多目的銃剣システム)はアメリカ軍がM16A2を採用したのと同時期に採用された銃剣でM16A1で使用されていたM7バヨネットの後継機にあたる。本来のバヨネットは銃への取り付け機構と刺殺性能を持つだけの単純な武器であった。しかしM9では小口径で制圧力のある火器を携行する現代戦闘において、銃剣戦闘の発生は希と考え、専用の銃剣ではなく多目的な用途で使用可能なデザインを採った。これ以降西側各国の銃剣は同じデザインの多目的銃剣を採用している。M9MPBSは銃剣機能の他にセレーションが設置され、シースとの組み合わせでワイヤーカッターにもなる。またシースには小型のユーティリティポーチが装備可能でピストルマガジンやシェープストーンを収納可能。