AAI/COLT
M203 GRENADE LUNCHER
ベトナム戦争に於いてその地位を確固たるものにしつつあったM16だが、ジャングルでの戦闘は過酷を極めた。軍ではジャングル戦で有効なグレネード兵器が注目され、同時に単発のM79グレネードを使う射手の強化を計画し始めた。M79グレネードランチャーが採用された頃コルト社でもAR15用の試作グレネードランチャーが開発された。元々AR15にはライフルグレネードを発射する機能が備わっていたが、ガス利用などの問題や速射不可能な点で今ひとつ信頼の置けるものではなかった。その点コルト社のランチャーはM16の銃身下部にランチャーを装備する画期的なアイディアで、コルト社の技術者ロバート・ロイにより試作グレネードを経てCGL-4が開発。その後XM148の名称で陸軍に試験採用され約35.000挺の生産を行った。しかしXM148は複雑すぎる構造から信頼性に欠けると判断された。しかしM16にグレネードランチャーという組み合わせは受け入れられ、軍は更なる新型グレネードランチャーの開発を進めた。これがGLAD(グレネード・ランチャー・アタッチメント・デベロップメント)プログラムの発足である。これにはAAI社をはじめアエロジェットジェネラル社、フィルコ・フォード社、コルト社などが参加したが、最終的にはシンプルな構造で、もっとも信頼性の高いAAI社のモデルが採用された。AAI社のグレネードランチャーはXM203として採用され早速、全歩兵部隊に支給が開始された。M203の製造権はコルト社が購入しその後25万挺が製造される。M16/M203の組み合わせはM16A2採用後も継続され湾岸戦争でも使用された。その後XM4、M4カービンにも装着されソマリア、ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラクでも使用が続いている。
M203本体。M203を装着することにより既存のハンドガードが使用不可能になるためM203専用ハンドガードが造られた。
AAI社のグレネードはXM203として1968年12月に600台が生産されその後M203として制式採用された。当初はAAI社で生産、販売されたが、1971年からはコルト社がライセンス権を取得し量産に入り1986年までに250000挺以上のM203が生産された。M16A1とM203のコンビネーションは今までになかった強力な歩兵用火器になりこの後も各国で歩兵用の装備としての認識が強まった。
M203の銃身。弾薬装填の際にはバレルアッセンブリーを前方に押し出し装填する。トリガーブロックの刻印。コルト社の生産を意味する刻印が入っている。AAI社はコルト社に生産権を委譲しコルト社が量産をした。
M203グレネードランチャー用にデザインされたクアドラントサイト。M16シリーズのキャリングハンドルに固定して使用する。近接戦用にはハンドガード上部に設置されているリーフサイトを使用するが、400メートルまでの長距離射撃ではこのクアドラントサイトを用いる。
[GUNS DATA]
■GUNS NAME M203
■MANUFACTURER AAI/COLT/USA
■OVER ALL LENGTH 389mm
■BARREL LENGTH 304mm
■WEIGHT 1360g
■BULLET 40mmHE
■FIRELING SYSTEM SINGLE SHOT
■MUZZLE VELOCITY 650m/s
■CYCLIC RATE
■MAGAZINE CAPACITY 1