KAC/Knight's Armament Company
RIS: Rail Interface System (KAC P/N: 94297)
Moduler Weapon System
KAC(Knight's Armament Company)社が開発したRIS(Rail Interface System)はアメリカ軍特殊部隊の使用するM4カービン向けに開発されたハンドガードである。ハンドガードはフレーム前方に配置され銃身の熱から手を保護すると同時にハンドガード内部にある熱を効率よく排出、放熱し銃身の負荷を減らす。またその名の通り手で銃を保持する為の部分でもある事から、放熱効率以外にも人間工学に基づいたグリップ性の向上なども行われている。
RIS:
Rail Interface System (RIS) (KAC P/N: 94297)、は本来アメリカ軍の使用するM4カービンの特殊部隊向け改良プロジェクトにより誕生した。M4カービンは1994年にアメリカ軍に採用されたM16シリーズのカービンモデルでM16A2よりもコンパクトな全長と折り畳み銃床を持ち、特殊部隊や空挺部隊などに支給され、その後は一般歩兵部隊などにも使用されている。
しかし対テロ、偵察など多くの複雑な任務を行う特殊部隊の火器は種類も多く任務の種類に応じて多くの装備を交換または銃器自体の変更を余儀なくされる事態は続いていた。1995年にアメリカ陸軍特殊部隊コマンド(USASOC)は特殊部隊の使用するM4カービンの運用性向上、主に夜間射撃、近接射撃(CQB)能力の向上を目的とした改良計画を開始。改良試験、アクセサリーパーツのテストを繰り返し1998年にはこれらパーツの選定を行いSOPMOD M4としてUSSOCOMに所属する特殊部隊員に本格支給を開始した。SOPMPD M4とはSPECIAL OPEPRATIONS PECULIAR MODIFICATION to M4 CARBINの略称であり、特殊作戦向けに特有の改良を受けたM4カービンの名称。
 SOPMOD M4の最大の特徴はM4本体とMWS(Moduler Weapon System)と呼ばれるアクセサリーマウントシステムを兼ねるハンドガードを持つ点である。
MWSとはアメリカ軍のモジュール方式のハンドガードの総称であり配置されたインターフェース部分に任務に合わせた光学機器や運用支援パーツを自由に配置可能な点でそれらの交換は特殊な工具を必要とせず素早く脱着、交換が可能になっている。SOPMOD M4の該当パーツにはナイツアーマメント社(KAC)のRIS(Rail Interface System)が採用された。
RIS:Rail Interface System (RIS) (KAC P/N: 94297)
 RISは軽量なアルミで製作されており、従来のハンドガードの部分に装着され上下左右にインターフェースマウントレールを持つ。このレールはアメリカ軍が標準仕様として使用するMIL-STD-1913、通称Picattinny Rail(ピカティニィレール)と呼ばれる規格に基づいて製作されている。M4カービンへの取り付けは通常のハンドガードと交換する形で実施される為、既存のM4カービンにRISを含むアップグレードキットを支給するだけで兵士自身が容易に転換作業を行える。
RISの4つのレールにはそれぞれSOPMOD M4用にデザインされたアクセサリーキットを装着可能でハンドガード上部のトップレールには主に暗視装置、光学サイト(スコープ)、夜間近接時用レーザーサイト、赤外線レーザー、グレネードランチャー用リーフサイトなどを装着。左右のレールには使用者の利き腕に応じてスリングアダプター、フラッシュライト、レーザー機器などを装着、RIS下部のボトムレールには射撃のサポートに有効なバーチカルフォアグリップやフラッシュライトなどを装着可能。またRISには専用のレールカバーが標準装備され使用しないレールを保護すると同時に熱から手を保護する。またRISは従来のハンドガードよりも優れた放熱効果を持っており連続射撃時の銃の負担を軽減することにも成功している。
RISはインターフェースユニットとして画期的な装備品であり1997年頃から特殊部隊で使用されていたが一部に破損などのトラブルが発生した。これはM4カービンへの取り付け方法の脆弱さに起因する問題でこの後装着法などを改良したKAC社製のRail Adapter System(RAS) (KAC P/N: 98064)に変更される。KAC社ではM4カービン向けのRIS/RASの成功によりM16、MP5、ショットガン向け等様々な火器に対応するMWSを製作している。またMWS装備の火器は2000年頃から多くのメーカーの火器に同種のシステムの搭載が増大している他、多くのアクセサリーメーカーが同様のシステムを発売している。
RIS本体。RISは上下2個のパーツで構成される。上面にトップと左右のレールが配置されレール各部にはエレベーションナンバーと呼ばれるレール位置を示すナンバリングが記入されている。これはMIL-STD-1913 Notice 1と呼ばれ上部にはTOPを表すT下部にはBOTTOMを0表すB、左右にはLEFT=L/RIGHT=Rが数字の前に配置される。
RISレール部分にはスクリュー固定機能をあり特殊な光学機器などレールマウント機構の無いアクセサリーにも対応する。
RIS下部パーツにはアルミのヒートカバーが装備され熱が直接手に接触するのを防いでいる。
M4に装着した状態。またレールにアクセサリーを装着しない場合はレールカバーを装備する。
ACCESSORIES
MWS Handguard Rail Panel(レールパネル)は用途に合わせて長さが複数存在する。プレート式のスプリングテンションを利用しRIS本体に固定する。カバーは装着アクセサリーがRIS本体を覆いきらなかった場合などに露出部分の面積に合わせて使用される。RIS本体のレールを衝撃などから保護する他グリップ性の向上や熱からの保護の役割も果たす。
写真左のレールカバーは上から
2-Rib Panel P/N:97164
4-Rib Panel P/N:97166
6-Rib Panel P/N:97168
11-Rib Panel P/N:95047

この他に以下が製作されている。
5-Rib Panel P/N:97167
9-Rib Panel P/N:97169
RISに装着されたアクセサリートップレールに赤外線レーザーサイト、左側にフラッシュライト(VLI)、下部にはバーチカルフォアグリップが装着されている。
RISに装着されるアクセサリー。この他にも多くのアクセサリーが使用されている。
M203グレネードランチャーを装着する際にはボトムレールを使用せず上部のみを使用する。アメリカ軍歩兵の火力を増強するために開発されたM203は特殊部隊でも多用される為装着も問題なく行われる様にデザインされている。
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