Trijicon
ACOG TA01 NSN 4x32
ADVANCED COMBAT OPTICAL GUNSHIGHT
Trijicon社
Trijicon社はGlyn A J Bindonにより創設された。ビンドンは1937年南アフリカで生まれ1958年には航空工学力学の学位を修得、1950年代にはアメリカに移住しニューヨーク州の工場で働く事になる。その後F8Uクルセイダーの衝突緩和装置の開発に携わるなどの功績を残した。1980年代になると南アフリカのArmson社のスコープの販売をアメリカで開始するプロジェクトに協力。Armson社はトリチウムを利用した光学サイトArmson OEGを製造しており、リンドンはこれらの輸出販売の他、この後の製品でFBIへの製品納入を成功させる。 その後アメリカ原子力規制委員会の認可を得て放射性物質トリチウムの取り扱いとそれを利用したトリチウムスコープの開発に着手する。Armson社はその後社名をTrijicon社に改名。彼はACOG(Advanced Combat Optical Gunshight)を開発。その後は光ファイバーなどで光点の増幅など改良を行ったBindon Aiming Concept (BACシステム)に基づき画期的なコンバットサイトが完成する。1990年代半ばにはアメリカ軍特殊部隊のSOPMOD M4に同社のTA01NSN、RX01NSNリフレックスが採用されアフガニスタン、イラクで使用されている。Trijicon社のブランドは90年代に確立しその後世界の軍隊、特殊部隊に使用されていく。創設者のビンドンは2003年2月にアラスカ上空で飛行機事故に遭い死去しており同社は現在その親族により運営されている。

主な製品の採用、使用履歴

1981年 Armson社レッドドットサイトArmson OEGを販売。発光器にトリチウムを使用したシステムでオリジナルはベトナムのソンタイ収容所強襲作戦で使用されたもの。
1983年 トリチウム搭載のスコープとして初めて民間販売を開始。NRC(アメリカ原子力規制委員会)のトリチウム取り扱い許可を取得。
1985年 ピストル用トリチウムレティクルサイト発売
1987年 アメリカ軍のアドバンスドコンバットライフル計画に参加。トリチウムスコープACOGを販売開始。
1988年 Trijicon社製ピストル用トリチウムアイアンサイト(SIGピストル用)がFBIに採用される。
1989年 Trijicon社製スコープACOGがアメリカ軍のパナマ侵攻作戦オペレーションジャストコースで使用される。
1990年 湾岸戦争で多数のArmson OEG、Trijiconサイトが海兵隊などに使用される。
1992年 ビンドンエイミングコンセプト(BAC)に基づくACOGスコープ3.5x35が誕生する。BACはトリチウムと光ファイバーを利用した光学サイトシステムで自動ズーム機能などが装備されている。
1993年 ACOG 3.5x35がドイツ国境警備隊GSG-9、SWATなどに採用される。
1995年 ACOG 4X32スコープがアメリカ軍特殊部隊に採用される。
1996年 Trijicon REFLEXサイトがアメリカ軍特殊部隊の使用するM4カービンSOPMODのクロスレンジスコープとして採用される。
1998年 BACシステムを内蔵したライフルスコープシリーズAccu Pointの販売を開始。
2002年 トリチウムの3点照射タクティカルスコープTripowerの販売を開始。
2004年 TA31Fをベースに開発したTA31RCO(Rifle Combat Optic)がアメリカ海兵隊に採用される。
TA01 NSN
Trijicon社のACOG TA01 NSNはTrijicon社のオプティカルスコープである。ACOGとはADVANCED COMBAT OPTICAL SHIGHTの略称で軍事目的に開発されたスコープ。その開発は1987年のアメリカ軍次期主力ライフル開発計画であるAdvanced Combat Rifle Proglamに向けて開発を開始。その後多くの試作、製品モデルを経て90年代初期にTA01NSNの基本となるACOGが完成。1996年にはアメリカ軍特殊部隊のM4カービン向けにTA01NSNが採用された。TA01NSNはベースとなる4x32ACOGにバックアップアイアンサイトを装備したモデルで緊急時にはスコープ上部のアイアンサイトで照準が可能なより実戦的なデザインになっている。SOPMOD M4では0-600mの射撃に対応している。デイサイトとしては通常のスコープと同様のクロスヘアレティクルを使用するがクロスヘアラインが見えなくなる夜間や暗い屋内では内蔵のトリチウムが発光し照準を可能にしている。トリチウムは常時発光しているが昼間の照準では認識できない。またアイアンサイトもフロントサイトにトリチウムを使用し夜間、暗所の射撃をサポートしている。
TA01NSNはM4カービンのフラットトップレシーバー用にデザインされているがマウントベースは脱着式でMP5やSIG社ライフル向けのマウントを装着することも可能。倍率は4x32の他に3.5x35がラインナップされている。
バックアップアイアンサイト。リアサイトは脱着式で近接用光学サイトOptima2000などを装着可能。
ACOGのレティクル。デイサイトではトリチウムの発光は認識できない。
キルフラッシュ(レンズ反射防止フィルター)、オプティマ2000(近接用光学サイト)を装着した状態。