ACU
ARMY COMBAT UNIFORM
ACUはアメリカ陸軍が採用した新型戦闘服(コンバットユニフォーム)である。1980年代から長年使用してきたBDU、80年代後半から使用されたDBDU、90年代に登場した改良型DBDUなど一連のBDUシリーズに代わる目的で開発され多くの試作品の中から選択された。2005年2月より支給が開始され段階的にBDU、DBDUと交代されている。2008年4月にはアメリカ陸軍全将兵に完全配備予定。
ACUは海兵隊に採用されているデジタル迷彩と同様のデザインを持つ戦闘服であるが、海兵隊の使用するMCCUUが森林地帯と砂漠地帯の2種類の被服で戦域に対応するのに対してアメリカ陸軍のACUは森林地帯、砂漠地帯、市街地などあらゆる環境下で使用できる事を目的に製作された。
基本構成はジャケット、パンツ、パトロールキャップの他、専用デザインのシャツ(Moisture wicking t-shirt)、ブーツで構成され、主要ポケットのフラップにはベルクロで開閉。ネームテープや部隊章などの装着箇所にもベルクロが設置され着脱が容易になっている。パッチの脱着はユニフォームの数だけ階級章、部隊章、ネームテープなどを揃えなければならなかった以前のシステムとは異なるもので兵士達のコスト負担の軽減も考慮している。またパッチ自体の延命も図る事ができる。

ACUの主な改良箇所
○チャイナカラーの採用
○階級章位置をジャケット中央に移動
○パッチ類をユニット方式としベルクロを利用した着脱式に変更
○ジャケット前面をボタンからジッパー開閉式に変更
○ジャケット肘部分にエルボーパッドが挿入可能
○パンツ膝部分にニーパッドが挿入可能
○レッグカフの採用
○胸ポケットをベルクロ開閉式に変更
○カーゴポケットの角度変更
○背面肩部分にタックを施し機動性を確保
○左右腕部分に夜間識別表示を設置
○パンツ下部に小型ポケットを設置
○新型除湿性Tシャツの採用
○ポケット付パトロールキャップ
○新型ホットウェザーブーツの採用
○専用設計の2インチナイロンウェブベルト(黒)の採用
○専用除湿性ソックスの採用
肩部分にはポケットが配置されその上にはベルクロが施されている。またフラップ部分にはIRマーカーが設置されカバーを外す事で任意に表示可能。
ACU用にデザインされたパッチ類。陸軍を意味する部隊パッチ(写真右上)ネームパッチ(写真右下)、ジャケット中央に固定する階級章(写真左上)、ヘルメット、キャップ類に固定する階級章(写真左下)。この他に肩部分にユニットパッチ、フラッグパッチなどが装着される。ヘルメット、キャップに装着する階級章以外はすべてベルクロで脱着可能でこれは兵士の所有する複数の被服に個別に各パッチを購入するという従来の経済的負担を軽減する目的で採用された。これによりパッチ1セットで複数のACUを運用可能になっている。
パンツの左右に配置されたカーゴポケットはフラップアプローチが斜め方向に変更されより出し入れの容易な方式に変更されている。またカーゴポケットの下には小型のポケットが配置されている。