TOROPICAL COMBAT BOOTS
PANAMA SOLE
ベトナムの熱帯地域で使用されたトロピカルコンバットブーツは当初ビブラムソールに対し、砂利や泥などの目詰まりの不満が兵士達から多く発生していた。そこでアメリカ軍の研究機関が新型ソールの開発に着手し、その結果生まれたのがパナマソールである。この名称はアメリカの研究機関がこのソールをパナマで実験、開発したことからそう呼ばれている。パナマソールは靴底を小さなトレッドパターンではなく大型のブロックとスリットにすることで土や砂利が溝にはまり固まることを防いでいる。この改良によりトロピカルコンバットブーツの大量配備が開始され、1967年にはほとんどの将兵がこのブーツを履いていた。しかし戦車兵やヘリクルーなどは火災発生時にキャンパス部分から引火する事を恐れ旧式のブラックレザーブーツを使用した。ベトナム戦争後も僅かな改良を受け使用が続き、90年代に入り制式採用ブーツの座は譲ったものの水中や海上で活動する特殊部隊やダイバーチームに愛用されている。またベトナム戦争中には米軍装備研究機関ナティックの開発した特殊部隊向けトロピカルブーツ「VCソール」が開発される。これは裸足で活動するヴェトコンの足跡を真似ることで逃走ルートを誤魔化し識別を困難にする目的で開発された非常にユニークなブーツで、アジア人の成人男性の標準的な足形をソールに使用している。グリップ力は皆無だが特殊部隊の隊員は好んで使用した。
特徴的なパナマソールは大型のオフロードタイヤのトレッドの様にも見える。写真右はパナマソールとビブラムソールの比較。
ブーツ上面のデザインはビブラムソールモデルと同じである。ヒール部分は整形の為の縫い込みがあるが(写真右)70年代以降では整形技術の発達、改良により無くなっている。