GLOVES
FLYER'S GLOVES, NYLONFIRE RETARDANT/NOMEX
GLOVES, BLACK LEATHER
グローブは古くから寒冷地での指先、末梢神経の保護、作業中の指先の保護に使用されてきてた。主に動物の革などが使用された他、天然素材のウールやコットンも使用、または混用されている。現在では化学繊維なども多用されているが素材の変化は他の装備ほど進化していない。一方で手へのフィット感、接触時の自然さを高めるための改良は続けられている。軍用としてのグローブは主に滑り止めと寒冷地での手の保温などに使用されている。主に航空機や車両搭乗員が利用し19世紀以前には騎兵などが馬上で手綱を掴む事にも用いられた。当時歩兵が使用するグローブは簡素なウール製が多く、良好なグリップも得られない事から火器の取り扱いは寒冷地以外では素手で行うのが通常であった。
グローブはデザインによっては人間の握力を効率よく伝える事も可能で機器の操作を行う者や力のかかる作業時にも使用される。これらは同じ人間が使用する事から軍用、民間用分け隔て無く進化してきている。 軍用では寒冷地での歩兵装備として以外では主に歩兵以外の職種で使用されてきたグローブだがベトナム戦争頃になると長距離偵察部隊や空挺部隊などでロープ降下時の手の保護などを目的に着用者が増加した。これは射撃時のグリップ力の確保の他に険しい山岳地帯での移動などから手と指先を保護するなど多くの恩恵が得られた。また80年代以降本格的に登場した対テロ部隊ではロープを利用しての建造物侵入、非致死兵器を使用した突入などで手を保護するグローブが多用された。90年代には一般兵士、特殊部隊隊員を問わず多くの兵士がグローブを使用しポピュラーな装備として認知されている。現在では軍用、民間品問わず多くの種類、機能を持つものが市販されニーズに応じて使用されている。
M1949 GLOVE OG-208 TYPE 2
M1949グローブはアメリカ軍に長期間使用されているグローブでウールとナイロンの合成素材で製作されている。軽作業や冬季の手の保護を可能にしており低コストの為一般兵士に多く愛用されている。
ECW CONTACT GLOVE
ECW(Extreme Cold Weather)Contact Gloveは極寒冷地向けのグローブのインナーとして使用されるグローブでこのグローブの上に大型の寒冷地用グローブ、トリガーミトンなどを着用する。
GLOVE, FLYERS SUMMER GS/FRP-2
NOMEX GLOVE/AIR CREW
ノーメックスフライヤーズグローブGS/FRP-2は1968年に航空機クルー用として採用、支給が開始された。本来、空軍などのパイロット、ヘリクルーが使用する耐火用グローブであるが、1970年代以降には特殊部隊隊員の使用も目立つようになってきた。耐火繊維ノーメックスを使用し、内側と親指後部をレザー素材で被っている。汗をかいても長時間し続けられる設計で、使用感が良く、ベトナム戦争期から特殊部隊をはじめ多くの将兵が使用している。元来パイロット用の装備は歩兵用装備に比べ遙かに高価で良質であることから、歩兵でも使用する事ができるパイロット用装備品は人気がある。
グローブ内側はレザー素材を被せておりスロットルやレバーなどを操作するのに適している。アメリカ軍特殊部隊では親指と人差し指部分を切り落とす者や指先部分をすべて切り落とすなどして使用されている。
GLOVE, BLACK LEATHER
ベトナム戦争などで使用されたレザーグローブと同様のデザインでリスト部分にストラップが装備されているのが特徴。耐火性は無いものの動物の革を利用したシンプルなデザインで指先を簡単に好みで切断可能な点から偵察部隊の隊員などに好んで使用された。
PJ OPERATOR GLOVE
アメリカ空軍特殊部隊パラジャンパーなどが使用するグローブ。レザーとノーメックスの併用で広範囲を保護する。手首のストラップはベルクロ方式を採用している。
HATCH
SPECIAL OPERATIONS GLOVE
OPERATOR GLOVES/DESERT TAN
多くのタクティカルギアを製作するHATCH社製のタクティカルオペレーターグローブ。ケブラーとレザーの併用で手の平及び指先にはグリップ性を高める加工を施している。カットレジスト、ファイヤーレジスト性が高く多くの兵士が利用している。指先には兵士の好みで切断を行うための補強兼ガイドも装備されている。
HELL STROM
NAVIGUNNER WATER OPERATIONS GLOVES
ウォータープルーフオペレーショングローブはBHI(BLACK HAWK INDUSTRIES)社のオリジナルグローブブランド「HELL STORM」シリーズのひとつである。ウェットスーツと同様防水ラバーとナイロンの合成繊維とレザーを主材とし主に水上からのオペレーションや河川流域などの利用を想定している。ガンナーは銃身の交換、独自の複雑な弾丸装填作業などを行うことから手の保護と確実なフィッティングが求められている。
MECHANIX WEAR
PROFESSIONAL GLOVES
MECHANIX WEAR社製のグローブは主にモータースポーツのドライバー、メカニック向けのグローブとして販売されている。軍用としてのデザイン、ラインナップを持たない同社だが、モータースポーツのメカニックに要求される繊細な作業を確実に行う事ができる優れたデザインを持ち多くのメカニックから信頼を得ている。その機能性から民間グローブでありながら特殊部隊の兵士に利用されている。火器の操作もメカニック同様繊細な作業を求められることからその共通性が選択をさせたと考えられる。米軍では90年代以降この様な市販品のグローブの使用が多く見られている。
EXTREME COLD WEATHER
TRIGGER MITTEN GLOVE
EXTREME COLD WEATHER GLOVEはアメリカ軍の寒冷地地帯で使用されるグローブである。ミトンとは従来物を掴む為に親指を分離させたグローブで親指だけが独立しており残りは単一のサックに収納される。剣を掴むことができれば良かった中世ヨーロッパで発達したグローブで調理などにも利用されている。トリガーミトンとはミトンのデザインを発展させ親指の他に人差し指を独立させることでライフルの引き金を引くことを可能にしている。ミトンはデザイン上量産性とコスト面に優れている他保温性向上などで指先が大きくなるのを防ぐ事ができる優れたデザインである。アメリカ軍の使用するトリガーミトンはコットンとレザーを併用したオーバーグローブとウール製のインナーグローブを持つセパレート構造。リスト部分にはストラップを持つ為固定と保温が容易に行える。
セパレート構造にする事で内部に空気を含む層を多く作ることができ保温効果も高い。また一度に既になる事が無く細かい作業が必要な際にはオーバーグローブを外すことで作業を容易にする。
MECHANIX WEAR
PROFESSIONAL GLOVES
1980年代よりアメリカ軍の使用する重作業用グローブは歩兵部隊がヘリや建物から降下する際のラペリング用グローブとして使用されている。厚いレザーで製作されたこのグローブは優れた保護能力を持つことから手を負傷する可能性のある作業などに用いられており、ラペリンググローブの愛称で呼ばれている。実戦では主に特殊部隊やレンジャー部隊に使用されヘリコプターからのファストロープ降下やCQB作戦などの際のラペリング昇降に利用される。