世界の紛争と特徴

世界の宗教

現代の紛争地域では多くの宗教対立が見える。人類は紀元前からの宗教対立、差別などを繰り返してきており、国家、政権がその変革期などに少数宗教、民族弾圧する事はどの国家でも行われてきた。人間の精神的部分を支配する宗教は経済問題や民族問題よりもはるかに解決が困難であるが、一方で宗教問題を前面に押し出しながらも経済的理由が根底にある紛争も多い。古来から宗教は人民を支配、喚起するための最も有用な道具と考えられ、支配者、権力者に利用されてきた。熱狂的な信者は時に死をも恐れぬ闘士となり、大国をも脅かす存在となる。元来宗教とは個々の内面の問題であったにも関わらず、国家やテロリストが利用する事で闘争のための道具として利用されている。


宗教人口

宗教・宗派 信者人口 主な信仰地域
キリスト教 カトリック 10.5億人 ヨーロッパ、南米、南アフリカ、アメリカ
イスラム教スンニ派 9.5億人 中東全域、北アフリカ他
ヒンズー教 7.5億人 インド、モンゴル他
儒教 3.7億人 中国、韓国他
キリスト教 プロテンスタント 3.6億人 イギリス、北欧、ドイツ、南アフリカ他
東方宗教(正教) 2.2億人 ロシア、ギリシャ、アルメニア他
仏教 2億人 アジア、日本、中国、東南アジア他
イスラム教シーア派 1.8億人 中東・イラン、イラク他
キリスト教 イギリス国教会 5500万人 イギリス他
シーク教 2300万人 インド
チベット仏教 2100万人 チベット、中国他
ユダヤ教 1500万人 イスラエル、ヨーロッパ、アメリカ等
無神論者 2.5億人 各地
無宗教者 9億人 各地
その他の宗教 6500万人 各地


民族と人種
地球上には多くの民族が存在する。これらの民族が同一の国家内部に居住することで文化、容姿の違いから差別が生まれ紛争や戦争に発展してきた。民族とは英語でNationと書き同じ人種、同じ起源を持つ者を言う。歴史的、文化的、言語的な価値観が同じ社会集団であるが人種、居住地域を同一とする判断基準ではない。人種とはRaceと書き肉体的特徴や遺伝、外見的特徴で判別する。大きく分けて白色人種、黄色人種、黒色人種が存在しその中に更に詳細な分類がつけられている。また国民とは彼らが属する社会集団を指し国家を構成する人間で国籍を保有するもの。主に法的な側面から見た分別方式である。国権に服するという意味で国民、国政にあずかるという意味で公民、市民などと呼ばれる。国民は人種、民族を束ねる社会集団の構成組織であり現在の人類社会の基本となる形態であるが、国家の権力の下に人種、民族、宗教などの自立、自主、自尊がしばしば軽んじられる点が紛争の原因となっている。

黄色人種(モンゴロイド) 北蒙古人
古シベリア人
中央蒙古人
南蒙古人
イヌイット
インドネシア人
アメリカ人(ネイティブ)
黒色人種(ネグロイド) アフリカ黒人
ネグリロ人
コイサン人
エチオピア人
インド黒人
ネグリト人
メラネシア黒人
白色人種(コーカソイド) ノルディック人
アルプス人
地中海人
東ヨーロッパ人
インド・アフガン人
トルコ人
南東人
その他 ペッダ人
オーストラリア人(ネイティブ)
アイヌ人
ポリネシア人他

主な言語人口
中国語 11億人
英語 5.1億人
ヒンズー語 4.9億人
スペイン語 4.2億人
ロシア語 2.8億人
アラビア語 2.3億人
ベンガル語 2億人
ポルトガル語 1.8億人
マレー・インドネシア語 1.6億人
日本語 1.3億人
フランス語 1.2億人
ドイツ語 1.2億人
ウルドゥ語 1.0億人
パンジャブ語 9500万人
朝鮮語 7600万人
中国語(広東) 7000万人