CAW CRAFT APPLE WORKS
M14A1 WOOD STOCK
FOR TOKYO MARUI RIFLE 7.62MM M14 AEG
今回はCAW(クラフトアップルワークス)製マルイM14AEG用ウッドストックM14A1(E2)コンバージョンウッドストックの紹介です。こちらも初期に買い逃して後悔し、2015年の再販に合わせて予約購入できました。M14A1はM14の分隊支援火器としてフルオート射撃のコントロールを容易にする為の改良が施されています。その殆どが銃本隊ではなくストックは後付のアドオンタイプのオプションによって改善されるため、射手は特別な訓練をする事なくM14と同様に操作が可能です。
外観状の大きな特徴としてはなんといってもストックで、独立したピストルグリップを持ち、ストック前方には折りたたみ式のバーチカルグリップが装備されている点です。ストック形状もM14よりも大型化されより、支援射撃をするのに適した形状となっています。またガスブロックには脱着可能なバイポッドが装備可能で伏射時には絶大な効果を発揮します。この他ハイダーに被せてバヨネットラグに固定、装着するカバータイプの大型ハイダーや30連マガジン等が存在します。
ベトナム戦争では支援火器としての役目はM60に奪われ、狙撃銃としてM14が使用されましたが、このM14A1もベトナム戦争時にはすぐに姿を消してしまう銃です。しかしながらM14同様に砂漠地帯や山岳地帯など視界の開けた地域ではM16シリーズよりも遥かに有利な射程と命中精度を持っていた事から80年代以降特殊部隊に愛用されました。M14A1も同様で、独立したピストルグリップの操作性の良さからバイポッドやバーチカルグリップを取り外したM14A1が多くの特殊部隊で使用されました。
但し現用装備として使うに当たっていくつか欠点が存在し、木製で腐食に対する耐性が弱い事とスコープを装備した際にはチークピースが無い為自作等で補わなければならなかった点などが挙げられます。M14と共に誕生からの不運と、本来の運用とは異なる狙撃銃としての運用法での復活、そして近代戦で改めて見直された使用弾薬と銃本体の資質、結果としてM14の中でもマイナーなM14A1は分隊支援火器として生を受け、僅かの期間その任務を果たし、その後は特殊部隊用のバトルライフル、狙撃銃として使用され、ほぼすべての歩兵用小火器のカテゴリーに適応した事になります。これは近代の自動小銃の中でもなかなかに希な事だと思います。
CAW製M14A1ストック。初期の組み込み作業はM14の項目を参照してください。基本は同じですのでここでは割愛します。組み込みの追加項目としてバーチカルグリップがありますが、そちらは後述します。また後部スイベルも可動式なので多少組み込み方法などが異なります。ベースのマルイM14AEGには既にG&Pのトップカバーが取り付けてありますが、こちらも既に紹介済みなので取り付け法等、割愛します。詳しくはマルイM14のレビューをご覧ください。

CAW M14用ウッドストック ブナ ウォルナット M14A1(E2)
価格 29800円 39800円 49800円
実売価格 25747円 34387円 43027円
購入店 --- L.A.HOBBY SHOP L.A.HOBBY SHOP
ストック底部前方。バーチカルグリップを固定する為の穴が複数箇所空いています。全部で6箇所ですが使うのはそのうち二箇所です。体型に合わせて自由に装着できますがあまり前すぎても不格好なので実物の写真をみてそれっぽい位置に固定しました。先端の大きな穴は固定用ではありません。
さて、CAW製のM14A1ストックですが何故かバーチカルグリップを固定するネジが付属していません。これは比較的初期の頃から言われているので、おそらく付属していないのでしょう。どうして付属しないのかは謎ですが、この位置はダミーピストンの可動範囲になっているのでネジは結構選びます。基本5mm径のネジが使えますので、当方ではステンレスの5mm(径)x15mm(長さ)の六角ネジを使用して固定しました。ピストンが当たる場合はリューター等で頭部を少し削るか皿ネジ、ナベネジ等にすれば良いと思います。
バーチカルグリップは展開はロック無しで90度付近までいくとロックがかかります。折りたたむ際はグリップ裏側のロックレバーを操作して折りたたみます。
グリップ裏側(写真左)。リリースレバーとスイベルを通すバーがあります。ピストルグリップ部分は別パーツで接合されています。これは実銃も同じで強度の確保と工作を簡略化する為と思われます。
ストック後方は大きく膨らんだデザインで伏射時などにストックを抱えやすいデザインです。このA1タイプのストック形状は21世紀の対テロ戦争で使用されることになるM14の近代改修狙撃モデルM14DMRでもそのまま採用されています。DMRではこの形状に加え、素材をODカラーのファイバー製とし、スコープの使用を考慮してアジャスタブルチークピースとショルダーパッドが装備されます。
ストック後方のスリングは左側に90度可動するタイプになっています。この機能は後のDMRなどには採用されませんでした。
M2 BIPOD
M2バイポッドはM14に装着可能な金属製のバイポッドで銃身方向へ90度折りたたみ可能な他5段階に伸縮可能なデザインになっています。バイポッドはガスブロックに固定されバイポッド下部に付いたスイベルにスリングを通すことが可能です。左右への傾斜にも対応していて片側20度程傾斜が可能なデザインです。使用しているのはメーカー不明のレプリカです。
バイポッド上部。(写真左)バイポッド下部(写真右)には固定用のスクリューが設置されています。
バイポッドの伸縮は脚部についたボタンでロックを解除して行います。
M14A1(E2) SAW
ベトナム戦争頃に使用されていた一般的な分隊支援火器スタイルです。バイポッドは装備されていません。
M14A1(E2) SAW HEAVY
ベトナム戦争で使用された分隊支援火器スタイルでM2バイポッドを装備しています。こちらに大型ハイダーを装着したものが一般的なM14A1として使用されています。
ショルダーレストを展開した状態。
M14A1(E2) SAW HEAVY
分隊支援仕様。珍しい30連マガジン装備モデルです。この時期西側のアサルトライフルはG3、FAL、M14などが代表的でいずれも歩兵用には20連マガジンが使用されていましたが、支援火器仕様向けに30連マガジンを製造していました。
M14A1(E2) BATLLE RIFLE
ベトナム戦争後1980年代などに米軍特殊部隊SEALなどに使用されたM14A1です。バーチカルグリップやバイポッドが外されたM14に近い仕様で、セミ/フルオートでのコントロールがM14よりも扱いやすいことから一部の兵士に使用されました。
M14A1(E2) BATLLE RIFLE
80年代〜90年代に特殊部隊などで使用されたM14A1。場合によっては近接戦用に光学照準器なども装備され、近距離〜中距離での狙撃も容易にしています。
M14A1(E2) SNIPER RIFLE
ベトナム戦争でM14がM21として使用されたのと同様にM14A1も特殊部隊などで狙撃銃のベースとされ運用されました。チークパッドが無い為自作されたり専用の社外品を取り付けたものもあります。