B5 SYSTEMS
EHHANCED SOPMOD STOCK
FOR M4SERIES
今回はB5 SYSTEMS製SOPMODストックについてです。B5製SOPMODストックはクレーンタイプと呼ばれるストックの左右がチークピースの機能を果たすため大型化され、大型化したスペースにはバッテリー収納スペースとして設計されたストックで、古くはLMT社(Lewis Machine & Tool Company)製のL7LA2D(BLK)やL7LA2DT(FDE)、QDスイベルに対応したL7LA2BA(BLK)、L7LA2BAT(FDE)などがあります。B5製SOPMODは基本的にこれらのモデルを踏襲したデザインでLMT製よりも安価な為実物パーツとしても入手しやすいパーツといえます。しかしこのB5ストックなぜだかかなり内径がタイトで、SYSTEMA製PTW2013モデルなどに入れようとした場合2人がかりでハンマーを使って押し込んでも数センチしか入らず、今度は抜けなくなるというタイトさです。固定によってはちょっとキツイかな?程度ですが樹脂製品の為、ゆがみや個体差があるのか、こちらの購入モデルはとても装着ができませんでした。実物のバッファー(MIL-SPECサイズ)はメーカー毎に僅かながら誤差があります。しかしB5ストック本体は誤差では済まされないほどのタイトさです。そこで穴を拡張しようと思いました。
穴拡張と聞いて聖ユリアンナ病院とか脳裏によぎってしまう人などはかなり重篤です。
こちらが今回の実験材料。B5ストック本体です。初期のQDスイベルホールが無いタイプです。
LMT製のバッファーチューブ。おおよそですが29.26mmです。その他のバッファーもだいたいがこの近似であり2013も似た感じですので今回はこちらにストックが入るように加工していきたいと思います。
今回の穴拡張には木工用のインパクトビットを使用しました。手元にある電動インパクトドライバーが6.35mmのチャックサイズだったので、こちらの10mm径のチャックが使えなかった為、で変換用に10mm用のチャックをインパクトに装着しています。ちなみにドリルが3000円ほどで変換用のチャックも3000円ほどこの金額を足して労力も考慮したら正直LMT製を買った方が早いと思うんですが、僕の物ではないのでがんばって穴を開けます。さぁ覚悟はいいかい七瀬恋君(錯乱
まずは分解していらないパーツを傷つけないようにします。バッテリーケースとバットパッドを取り外します。
まずはストックをバイスで固定します。プラスチック製ですのでバイスの表面で傷をつけないようにゴムシートを挟んでいます。また伸縮調整レバーの内部にはバッファーの各ポジションに固定するパーツが入っています。こちらのパーツは傷つける可能性があるのでドライバー等をレバーの前方から差し込みレバーを引き下げておきます。
ドリル挿入&回転です。このドリルは長さがストック内部の奥行きよりもあるので慎重に前後移動させてストックの奥を貫通させないようにします。拡張中に「ひぎぃ」とか「らめぇ」とか脳内で音声が流れている場合は事件性があるので病院へ行ってください。最終的にはセンター出し用のドリルがストック後方のロック用の穴から少し出てくればそこが限界です。ドリルが限界に達しても、B5ストックは「そこ・・・奥に・・・当たって・・・」などと言ってくれないので、気をつけながらやりましょう。またまっすぐ入れていかないと横に穴が空いて大惨事になるので気をつけてください。「暴れるんじゃない!じっとしていないとタマゴが割れてしまうじゃないか!」の感覚で慎重にやります。
たったコンマ数ミリ分の切削ですがかなりの量の削りカスが出ました。
30mmの切削でもかなりタイトでしたので最終的に31mm径のホーラーを投入しました。ボッシュ製のホーラーですが後方が補強のため少し太くなっています。ですのでヤスリをバイスに固定して後方部分幅5mmほどの太い外周を削り、同径にします。こちらは長さが短い為、インパクトに延長ロッドを使用します。
こんな感じでロッドで延長し、同じように切削します。結論からいうとここまでやってもまだ結構タイトです。32mmを試すかはオーナー次第ですが人力で十分に前後するようにはなったので強度面からいってもこの辺でやめておいた方が良いと思います。なによりここまで完遂する為の工具代がすでに1万円を超えてしまっています。普通にLM,Tを買った方が安いです。なぜだ。どうしてこうなった。
取り付けてちゃんと動く事を確認して完成です。ロックが完全にできない場合はリューター等で内部のストック固定用パーツの上面と外周を少し削ってあげると良いです。とりあえず加工パーツと労力が大変かかるのでショップに依頼するとか合うチューブを先に探しておくとかした方が良いですね。